【柔道】ワイルドな金メダリスト大野、実は「文武両道」の優等生

2016年8月9日15時0分  スポーツ報知
  • 金メダルを掲げる大野

 ◆リオデジャネイロ五輪4日目 柔道男子73キロ級 ▽決勝 ○大野将平(一本勝ち)ルスタム・オルジョイ●(8日・カリオカアリーナ2)

 2013、15年世界選手権王者で五輪初出場の大野将平(24)=旭化成=が、井上康生代表監督(38)の「最も金メダルに近い男」との期待通り、柔道男子待望の五輪2大会ぶりの金メダルに輝いた。そのワイルドな風貌とは裏腹に、学業も優秀な「文武両道」の柔道家でもある。

 弦巻中、世田谷学園高の6年間は、古賀稔彦、吉田秀彦、瀧本誠と3人の五輪金メダリストを輩出した柔道私塾の講道学舎で柔道を学んだ。一方で、家族からは「柔道の競技人生より、その後の方の人生が長い」と言われ、勉強もおろそかにせず、学生時代は成績優秀な優等生だったという。

 「柔道ばかりやっていても勝てる訳じゃない」という冷静さも武器の一つ。トレーニングも「試合のピーキング」を最重要視し、出場する大会は勝ちにいける勝負の大会に絞っている。リオ五輪代表に決定した後も4、5月は鍛錬期としてウエートトレなどの体作りに集中し、国際大会には出場しなかった。冷静な自己分析と判断で、金メダルをつかんだ。

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