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福井発陛下思いに賛同広がる 「高齢での公務大変」県民 心配の声相次ぐ
高齢による体力低下を明かし、今後の皇室のあり方に思いを寄せられた八日の天皇陛下のビデオメッセージ。生前退位の意向がにじんだお言葉に、県民からは賛同する意見や責任の重さをおもんぱかる声が相次いだ。 (取材班) 鯖江市舟枝町の無職栗山祐子さん(61)は「公務が満足にできなくなることが本当につらいのだと感じた」と話した。「生前退位ができるよう、課題を早く解決してもらえたら」と、皇室制度の改正などの必要性を挙げた。 福井市渕三丁目の福井大教育地域科学部三年の宇野紘一郎さん(21)も「高齢での公務は大変。生前退位は妥当」と話した。 「年齢を重ね、疲労や心労で大変だろう」。勝山市村岡町寺尾の長谷川正治(まさじ)さん(79)は公務の重責を思い「激務から退くことができるよう国民は陛下の思いを酌むべきだ」と話した。 妻の美智代さん(77)は、陛下が皇太子時代の一九八〇(昭和五十五)年十月に全国育樹祭で来県し市内の繊維会社を視察された際、「バッタン機」による手織りを披露した。 「とても優しいお顔で『どうですか』と声を掛けられたことが今でも誇り。高齢でも国民に目線を合わせ、励ます様子に涙が出る」 陛下は皇太子時代、小浜市で開かれた「第六回全国豊かな海づくり大会」に出席された。当時、旧小浜水産高校(現若狭高)三年で、誓いの言葉を述べた小浜市の浦谷俊晴さん(47)も「公務の合間を縫っての被災地訪問など、尊敬の気持ちでいっぱいだ」と話す。 メッセージでは伝統の継承者としての責任に言及された。福井市の繁華街「片町」の居酒屋経営、岡本憂子さん(52)=同市光陽二丁目=は「高齢化時代の皇室のあり方をきちんとせず、何十年か後にまた同じ問題を繰り返すことがあってはいけないと陛下はお考えでは」と推測した。 同市本堂町の主婦山内郁枝さん(57)は、陛下が昭和天皇崩御の際に悲しみの中で国事行為をしなければならなかった思いを語ったことに共感。摂政などを置かず「ゆっくりしてほしい」と願った。 PR情報 |
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