2016年8月16日(火)発売の、週刊少年ジャンプ増刊『こち亀ジャンプ』(税込500円)のトリビュートイラスト企画に、我らが荒木飛呂彦先生が参加している。(関連記事:JOJO.com、シネマトゥデイ、コミックナタリー)
荒木先生が参加しているのは、豪華ジャンプ作家陣が合作で「こち亀」ポスターを描く、「レジェンド集結!! もしもあのひとがこち亀ファミリーを描いたら…!? SPポスター」。すでに『こち亀ジャンプ』表紙にチラリと登場しているが、荒木先生は今回「こち亀」のイケメンキャラ「中川圭一巡査」を描いており、マウンテン・ティムにも負けない「ルックスもイケメン」っぷりを発揮している。
今回の合作ポスターには荒木先生の他に、尾田栄一郎先生、森田まさのり先生、岸本斉史先生、島袋光年先生、河下水希先生、松井優征先生らが参加しているとのこと。一体どんなことになっているのか、ぜひ買って確かめよう。
こち亀ジャンプ表紙より、荒木先生が描いた「中川巡査」。ちなみに過去の「こち亀」トリビュート企画で荒木先生は、両津勘吉を8頭身で描いたり、ジャイロ・ツェペリと両津勘吉をコラボさせたりしている。
秋本治先生の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、一度も休載することなく今年で連載40周年を迎える。荒木先生は徹夜せず週5日の規則正しいスケジュールでの執筆を行っているが、これは秋本先生の連載スタイルを見習ったもので、「こち亀」コミックス160巻の巻末寄稿で、荒木先生は「“心の師匠”の秘密」というタイトルで、秋本先生の「プロ漫画家」として見習うべきスタイルなどを綴っていた。
毎日、規則正しい生活をし、仕事それ自体を楽しみ、どんなに忙しくても新人さんや編集さんたちを励ますパーティーには時間を作って必ず出席する姿勢、「学ぶべきはこっちの方だ」と思いました。最近、その事をますます確信するようになりました。『こち亀』が連載31周年を迎えても逆にパワーと円熟味を増しているように感じられるのは、そういう姿勢ゆえの秘密に間違いありません。
また、荒木先生は「ジョジョ第4部」を「こち亀」だと公言している。
荒木:仗助はねえ、日常的なところがいいんですよね。それまでのジョジョは、なんか神話の中の登場人物みたいな感じが、自分の中でもしてたんですよ。それが一気に、現実の話というか、日常になったんですよ。描いてて「ああ、両さんの域にやっと行けたな」と感じましたね。『ダイヤモンドは砕けない』は『こち亀』ですからね。いくらでも描けます。吉良が出てきてからは、読者もそっち方面を期待しちゃうから終わっちゃいましたけど(笑)。
(『ファントムブラッド OFFICIAL MOVIE GUIDE』、荒木飛呂彦インタビューより。)