『現代ビジネス』の告発によって明るみとなったプロボクシング界の内紛が、深刻化している。日本ボクシングコミッション(JBC)の資金管理のずさんさに怒りを覚えたボクシングジムの会長らが、JBC幹部らを刑事告発する覚悟だという(詳しくは前回記事を参照)。
渦中にいる日本プロボクシング協会、金平桂一郎副会長が、その深層を語った。
ボクシング界最大の危機
いま、日本のボクシング界は最大の危機を迎えています。私はJBCの理事長である秋山弘志氏と統括本部長である浦谷信彰氏の解任を望んでいます。そのために健康管理基金(以下、健保金)の問題の真相究明を求め、JBCに臨時理事会を早急に開催することを要請します。また私と同じ意見である名古屋の名門・緑ボクシングジムの松尾敏郎会長と、その門下で日本ヘビー級の竹原真敬選手らでつくる「ボクサーの権利を守る会」が、秋山理事長、浦谷統括本部長を東京地検に刑事告発するということです。
松尾会長は、すでに薬師寺保栄氏、戸高秀樹氏ら往年の名選手らも含め、この動きに賛同するボクサーや関係者の方々、約1000人の署名を集めています。私は日本プロボクシング協会(以下、協会)の副会長として、ボクシング界の秩序を維持する責務も担っている立場上、この刑事告発には賛同していませんが、ボクシング界を正常化してほしいという彼らの主張には心から同意しています。
まだ我々のこうした思いをご理解していただけない方も大勢おり、ボクシング界は今、分裂の危機を迎えています。しかし私は秋山理事長と浦谷統括本部長にこれ以上JBCの運営を任せていると、分裂どころか、日本のプロボクシングそのものが消滅してしまうという強い危機感を持っています。
協会はJBCに対して直接影響力を行使することはできません。そこでJBCの理事の方々をはじめ、多くのファンの方々に今の現状と我々の思いを知ってほしいと、このインタビューをお受けすることにしました。
また、これからお伝えする問題はどんなスポーツ団体にも起こりえることです。多くの団体の皆さん、また監督官庁の皆さんにもJBCの混乱を知っていただくことで、これから少しでも同じような事態を招かないよう、参考としていただきたいと思います。
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