ニューヨーク・タイムズ
2016年8月8日17時53分
ポーランド国営テレビで働いていたピョートル・マスラク(40)が新任の上司からクビを宣告されたのは今年に入ってすぐ、1月12日のことだった。理由は「考え方が合わない」。だから一緒には働けない、と。その時は「分かりました」と言ったマスラクだが、半年余りたった今は、「解雇第1号になった自分を誇りに思う」と言う。昨年秋に発足した保守政権の下、ポーランドではマスコミ関係者が次々に職場を追い出されている。
7月3日現在、国営放送の人気ニュースキャスターや記者を含め、その数はポーランド・ジャーナリスト協会によると、マスラクのほか少なくとも163人に上る。いずれも解雇、もしくは自ら退社した。
「彼らや彼女らはいずれも、政権のメディアとの『和解』に参加したくなかった人たちだ」と同協会のウェブは記している。
人気キャスターらの追放劇は、…
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朝日新聞国際報道部
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