米の市民団体が原爆投下を謝罪する文書

広島に原爆が投下された8月6日に合わせてアメリカの首都ワシントンでは、核兵器の廃絶を訴える市民団体が追悼式を開き、広島から招かれた被爆者で作る団体の関係者に原爆の投下を謝罪する文書を手渡しました。
この追悼式は、現地時間6日、核兵器の廃絶を訴えるアメリカの市民団体が開いたもので、ワシントンのホワイトハウスの前にはおよそ30人が集まりました。

式ではまず原爆の投下で犠牲になった人に黙とうをささげたあと、広島から招かれた、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会で全国理事を務める箕牧智之さん(74)が原爆が投下された当時の様子を証言しました。このあと、集まった人たちが全員で「核兵器の研究、製造、そして、保有は人類に対する罪だ。広島と長崎への原爆の投下について謝罪します」と記した文書を読み上げました。そして、団体の代表が、箕牧さんにこの文書を手渡したうえで、今回の謝罪の趣旨に賛同した人の署名が555人に上ると説明しました。

箕牧さんは「今回、初めて謝罪の文書をいただき、画期的なことだ。オバマ大統領は核兵器の廃絶に向けてもっと目に見えるような活動をしてほしい」と話していました。