新規事業や企画立案のための市場調査、またはサービスリリース直後やイベントの後などに、顧客の生の声を聞くことは重要です。
しかし、本格的なアンケートをプロに依頼するとなると、仮説構築や調査手法の設計など、かなりの手間と費用がかかっていました。
そこで登場したのが、セルフアンケート。設問や選択肢を自分で設定することで、従来よりも格安でのアンケート実施が可能となりました。
セルフアンケートは、最低限の機能であれば、ほとんどのサービスが無料で実施できるため、最初のステップとして試してみるには持ってこいです。
今回は、国内外の主要なセルフアンケートツールを、無料利用可能な範囲での特徴やサンプルとともにご紹介します。
以前は質問作成時のUIにやや使い勝手が悪い部分もありましたが、日に日に改善されており、アンケートのサンプルも豊富にあります。1アンケートに対する質問数が少なめですが、簡単なものならすぐに作成可能です。
その他の特徴:
・質問数10 / 1アンケート
・回答閲覧可能数100 / 1アンケート
・アンケートのコピー可
UIがややプロ仕様で初心者には使いづらい所もありますが、やはり老舗だけあり、有料プランに移行した後の分析機能などが優れています。
海外での認知度はピカイチで、本来は英語のツールですから、海外支店やスタッフが多い企業などで、スタンダードで利用するには最適といえるでしょう。
その他の特徴:
・質問数10 / 1アンケート
・回答閲覧可能数100 / 1アンケート
・200種類以上のテンプレート
アンケートツールとしては新興ながら、Web制作会社であるフォーデジットが開発していることもあり、優れたデザイン性で利用者を伸ばしているサービスです。
実際に触ってみると、UIとしては、今回ご紹介した中で最も直感的で使いやすいと言っていいかもしれません。スマホ向けなど、ライトなアンケートにオススメです。
その他の特徴:
・質問数無制限 / 1アンケート
・回答閲覧可能数100(招待すると増加) / 1アンケート
・アンケートのコピー不可
利用は法人限定で永久無料プランもないため、ちょっと試してみることは、残念ながらできません。
その他の特徴:
・10問1,000サンプルまで無料(ただし30日間限定)
・登録直後の利用不可(審査あり)
いかがでしたでしょうか。プロが作るような完璧なアンケートができるわけではないにしろ、目的が明確であれば気軽に試せるのがセルフアンケートのいいところ。
スマホでも簡単にアンケートに答えられるようになった今、以前のような年代や嗜好の偏りはほぼなくなったと言っていいでしょう。新規ビジネスの予定、展示会の後など、簡単な調査がしたいという方は、セルフアンケートをご検討されてはいかがでしょうか。
---
筆者:株式会社Version7 代表取締役 渡邊徹則 | Twitter / Facebook
Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。Twitter / Facebook @brigate7