2016-08-08

龍堂寺士門の淫謀

ミンクという会社には「夜勤病棟」というシリーズがある。

20年くらい前の作品だがいまだにこのシリーズ作品OVAが出ており、ブラウザゲーにもなってるくらいご長寿コンテンツ

エルフが手を付けてさっさと手放してしまった「臭作」という作品を発展させ、

非モテ男のエロ妄想をこれでもかと詰め込んだシチュエーションキャラクターたちがエロゲーオタどもの心をつかんだようだ。

そのせいで、初代ヒロイン七瀬恋は、いろんな年齢であられもない目にあうという島耕作みたいなことになってしまった。

しかしさすがに10年以上も経つとマンネリというレベルではなく経年劣化にも耐えられない状態であることは明らかであった。

そんな中、frillが「夜勤病棟」を換骨奪胎して女衒主人公の「聖娼女」というのを出して人気になった。

ミンクという会社を支える屋台骨が他のメーカーに遅れを取り出しては経営的にも苦しい。

いい加減新しいシリーズ必要とされるという形で、ミンク20周年記念にあわせてついに新シリーズを出すことにしたというわけだ。

結果としては、二番煎じどころの話ではなく、レジェンド的なロングランになるほどの地力は感じさせなかったが、それでも単体として優秀なおかずを提供してくれたといえる。

ミンクの絵は、最新の萌え路線とは違って古さを感じさせるものの、エロ路線としては相変わらず良い汁や塗りだし

システムがめんどくさいが、その代わりに計画をもって進めれば

飽きるまで何度も一人の女をいろんなシチュエーションでいただけちゃったり何人もの女性を性欲処理の対象としてプールしておけるつくりになっており、

最近の、選択肢を選ぶだけで女性が股を開くかわりに個々の女性たちのつながりなどが見えないゲームに慣れている人間からしたら満足度は高いだろう。

しかしやはり女子高生では看護師には勝てなかった。 また、主人公の龍堂寺の魅力が薄すぎるのも難点だ。

夜勤病棟を生み出したミンクですら、夜勤病棟は越えられなかった。 レジェンドというのは狙って作れるものではないのだな。

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