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【サッカー】

日体大・太田、恩師に捧げるハットトリック

2016年8月8日 紙面から

日体大−大阪学院大 後半37分、自身2点目のゴール=堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで(関陽一郎撮影)

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◇第40回総理大臣杯全日本トーナメント

 大学サッカーの第40回総理大臣杯全日本トーナメントは7日、堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで1回戦延期分の3試合を行い、日体大(関東第6)が大阪学院大(関西第6)を4−1で破り、前回出場の2001年の第25回大会以来15年ぶりの白星を挙げた。途中出場のFW太田修介(3年・甲府U−18)が1−1の後半35、37、42分と連続得点しハットトリックを達成。7月に亡くなった甲府時代の恩師にささげる3ゴールとなった。関東勢は前日6日の7校と合わせ、全8校が8日の2回戦に進出した。

◆大阪学院大に快勝で16強

 途中出場から12分後の後半35分、太田ショーが始まった。ペナルティーエリア内でDFをかわして右足で勝ち越し点を挙げると、その2分後に体勢を崩しながらも左足で2点目。同42分には後方からのパスをうまく体と足でコントロールし、飛び出しくるGKの脇を抜ける右足シュートを決めた。

 DFラインの背後を狙うことが持ち味の背番号「11」。わずか7分で結果を出し、「相手のDFラインがバラバラだったので、そこを狙っていました。大学では公式戦初めてのハットトリックです。大舞台で決められてうれしいです」と目尻を下げた。

 7月下旬、甲府U−18時代の恩師、小佐野一輝さんが病気のため、38歳の若さで亡くなった。大学へ進学する際に「4年後に帰ってこい」と、卒業後にトップチーム入りするよう声を掛けられたという。大学では初めての全国大会。小佐野さんへの感謝の思いを伝えるシャツをユニホームの下に着込んだ太田は「強い気持ちで臨みました。(小佐野さんは)きっと見ていると思います」とうなずいた。

 関東勢最後の登場で「プレッシャーがありました」という中で初戦突破。太田は「関東の力を見せたいです」と力強く話す。まずは文字通りの連勝で、15年ぶりの8強入りを狙う。 (関陽一郎)

 

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