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第2局に勝利し、一局を振り返る羽生善治王位=28日午後、神戸市北区有馬町(撮影・小林良多)
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第2局に勝利し、一局を振り返る羽生善治王位=28日午後、神戸市北区有馬町(撮影・小林良多)

 将棋の羽生善治王位(45)=王座、棋聖=に木村一基八段(43)が挑戦している第57期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)第2局は28日、神戸・有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑(ずいえん)」で指し継がれ、午後6時47分、106手で後手番の羽生が勝ち、1勝1敗のタイとした。

 持ち時間各8時間のうち、残りは木村1分、羽生18分。第3局は8月9、10日、北海道旭川市の「扇松園」で行われる。

 互いに駒組みを固めて迎えた2日目。木村は中央から押さえ込みを図ったが、羽生にかわされ、9一角成(59手目)の角切りから竜をつくって勝負をかけた。

 羽生は銀の頭に歩を連打して木村の矢倉囲いを崩し、4七銀成(66手目)と踏み込む。さらに飛車を切って5八銀(80手目)と先手玉に迫って優勢に。木村も後手陣に絡みつこうと試みるが、最後、羽生は木村の竜を抜き、自玉の安全を確実にした上で寄せ切った。

 副立会人の畠山鎮七段は「木村八段の9一角成は勝負手だったが、羽生王位は駒得が大きく、難解な一局をほぼノーミスで勝ち切った印象」と振り返った。

(溝田幸弘)

 羽生善治王位の話 早い段階から駒がぶつかって、自陣をまとめるのが難しい将棋になりました。大駒が使いづらかったので、形勢はずっと自信がなかったです。終盤の7五香(86手目)で少し面白くなったかと思いました。

 木村一基八段の話 実戦例のある形から、自分なりに工夫をしたつもりでしたが、結果的にはうまくいきませんでした。それでも意外と難しいところもあるかと、食らい付いていこうとしましたが、最後まで足りなかったですね。

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