【ＢＯＸ】女子高校生プロボクサー・小村楓香、デビュー戦で判定勝ち！

　◆プロボクシング　▽ライトフライ級（４８・０キロ契約）４回戦　〇小村楓香（判定　３―０）長井香織●（７日、エディオンアリーナ大阪第二競技場）

　女優・川島海荷（うみか）似のアイドル系女子高校生プロボクサー・小村楓香（１９）＝グリーンツダ＝が、長井香織（２６）＝明石＝を３―０（４０―３７、４０―３７、４０―３６）の判定で破り、デビュー戦を白星で飾った。長井の戦績は２敗。

　友人らが駆けつける中で、小村が涙、涙の白星デビューだ。右ストレートを的確に当て、大差で判定勝ちした。「勝ててホッとした。右がよく当たったのは（本石）会長と練習した成果。倒すのが目的だったけど、倒そうとしすぎた。パンチが当たる怖さも分かった。一番は楽しかった」と涙が止まらなかった。

　大阪・門真西高に通う小村は“２留”して３度目の高校２年生という“ビリギャル”。小学２年から中学１年まで空手、中学２年からボクシングを始めたが、スポーツに打ち込んだ反動でアルバイトや遊びに夢中になった。一時はボクシングもやめ、体調不良も重なって留年した。

　昨年６月にグリーンツダでボクシングを再開し、３月のプロテストにＣ級（４回戦）で合格した。２度目の留年は「悪さすることもなく、毎日学校に行っていたのに、テストの点数が悪かった」と、さすがに落ち込んだが、高校では４度目の夏休みにプロデビューした。「留年しても、夢とか希望に必死になっていたら変われると思う。去年とは１８０度変わった」と熱弁し「宿題もあるけど、間に合う」と女子高校生らしさをのぞかせた。

　◆小村　楓香（こむら・ふうか）１９９７年６月５日、大阪・門真市生まれ。１９歳。小学５年時に空手の全国大会で優勝し、中学２年時にボクシングのＵ―１５全国大会で優勝。家族は両親と姉、妹。１５１センチ、４７・５キロの右ボクサーファイター。趣味は８０～９０年代の邦楽を聴いたり、カラオケで歌うこと。