朝日新聞社は6、7の両日、全国世論調査(電話)を実施し、天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る意向を示していることに関連し、「生前退位」について尋ねた。生前退位できるようにすることに「賛成」は84%に上った。

 退位の実現には、皇室制度を定めた皇室典範の改正などが必要であることから、今回の調査では、今の法律には生前退位についての決まりがないことを説明したうえで、生前退位を可能とすることへの賛否を聞いた。「賛成」84%に対し、「反対」は5%だった。

 また、天皇に代わって国事行為を行う「摂政」についても尋ねた。天皇に重大な事故があった場合などは摂政をおいて対応できるが、今の天皇陛下のご負担を軽減するために摂政をおくことを認めてよいと思うか尋ねると、「認めてよい」73%、「そうは思わない」15%となった。

 宮内庁は、天皇陛下がお気持ちを表明したビデオメッセージを8日午後3時に公表する予定。