どこへ行く、埼玉の京急電車[フォトレポート]
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現場は西川口駅東口から徒歩15分。デハ236は、同運動場の南門付近に、蒸気機関車9600形9687号機とともに保存・展示されている。このSLは、屋根付きの囲いのなかで保存されているが、京急電車は雨ざらし。“京急の赤”は失われ、塗装ハゲや色あせが目立つ。
市関係者は、「蒸気機関車についてはこれから手を加えて保存していく予定。残念ながら京急電車は、引取先を探すことになった。応募状況については、具体的に明らかにできない」と話していた。
この16m級2ドア電車デハ236は、1930(昭和5)年、湘南電鉄デ1形として登場。のちに京急へと引き継がれ、デハ236と付けられた。
公募が締め切られた日の週末、“埼玉の京急電車”の現場を見に行くと、“屋根付き蒸機”よりも腐食が激しいデハがいた。とくに雨どい部分などは触ると崩れると思われるほど朽ちていた。乗降ドアのガラス窓がなく、樹脂やプラスチックでふさがれている。車内を見ると、つり革や扇風機は残っている。1エンド側の貫通路用幌、前面窓もある。運転室はほぼそのままでマイクも残っている。グレーホワイトに塗られている台車まわり、床下まわりは、その仕組みがよく見える。
また9687号機は、1915(大正4)年に川崎重工で製造され、高崎、大阪、五稜郭、大宮と活躍の場を移し、火を落としたあと、1970(昭和45)年にこの地にやってきた。
市は、複数の応募のなかから、9月には結論を出し、譲渡先が決まったさいは、来春に移送する。これらにかかわる輸送費などは、引取先が負担。80歳を超えた“埼玉の京急電車”、次の移住先は決まるか。
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