名塚佳織さんが「ゲームだと、ツイッターでフォロワー数が10万人いない声優にはオファーしないというウワサを聞いた」と言えば、若林和弘さんが「事実です!」と応じ、藤原啓治さんが「あるゲームの仕事で、『どういう理由でキャスティングしたんですか?』って聞いたら『人気ランキングの上位から順番に』っていう答えで、あー……」。
へー、ゲーム業界にはそんなやり方があるんですか。さてこんなセキララな業界話がいったいどこで交わされたかというと、7月23日に京都精華大アニメーション学科が高校生向けに開いた夏休み特別講座「声優と考えるアニメーション制作と音響演出」です。夢を追いかけるには実情を知った上で、ということですね。
そんなキラキラした目の10代の若者に向けた楽しいお話を、アラフィフのおっさんが取材してきたわけですが、その前にまずお三方のご紹介を。同学科で音響・演出を教える若林さんは、ジブリ作品や押井守作品、最近では7月スタートの新番組「モブサイコ100」を手がける音響監督です。声優の起用や声の演技指導、音楽の発注、そして、音楽と効果音をどこにどうつけるかを決めるのが音響監督の仕事です。
藤原さんは「クレヨンしんちゃ…
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1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。文化くらし報道部でアニメやマンガを担当。ツイッターでもつぶやいています。単行本「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)発売中。
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