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さて、もう夏本番ですね。
日本全国のキャンプマニアが蠢くこの季節。
“それ”が真価を発揮する季節と言っていいでしょう。
はい。
“それ”っていうのは、夏のアクティビティ四天王であるキャンプに革命を起こした「キャンピングカー」のことです。
キャンピングカーとは、寝泊りできる車です。
以上!!
と、ここで終わっても大きな問題はないのですが、編集の方に本意気で張り倒される可能性もありますし、その他に『普通の車でも寝泊りはできるやろ!ボケナス!ドアホ!』とかなり高圧的なツッコミを地で食らいそうですし、自分のライター生命が終了しかねないので、少し補足していきます。
キャンピングカーと普通乗用車との大きな違いは以下2点です。
■乗用車に比べて居住性が高い(まあ「キャンピング」ですから)
■調理やトイレができる(軽キャンパーはさすがに無理ですが)
さらに詳しいところを見ていきましょう。
寝泊りできる車といえど、そのレベルは様々です。
キャンピングカーにもいくつか種類があって、相場感も異なります。
《主なベース車種》
・ムロード
・ビーカム
ここが、ザ・キャンピングカーですね。
トラックの荷台を外して居住スペースを設置したタイプで、キャンピングカーと聞けば誰もが思い起こすヤツです。
《主なベース車種》
・ハイエース
・キャラバン
バンタイプの乗用車をベースにしたタイプで、見た目は普通のバンです。
走行性能は高めで、キャンピングカーキャンピングカーしていない、街に溶け込むシャレたヤツです。
《主なベース車種》
・コースター
・シビリアン
マイクロバスをベースにしたタイプなだけあって、もはや家かよ?!というほど居住性は抜群で、大人数に最適です。
合コンキャンプにパーリーナイ♪といった感じで、用途は多彩で、何でもござれのキング・オブ・キャンピングカーです。
ただ、広い駐車スペースが見つかりにくく、価格も高いので、上級者向けのキャンピングカーとも言えます。
《主なベース車種》
・エルフ
専用のシャーシにキャンピングカー専用ボディを設置したタイプです。
バスコンがキャンピングカーのキングならば、フルコンはゴッドです。
動く家と言っても過言ではありません。
海外では主流キャンピングカーですが、日本では車幅が2.5m以下のタイプでないと走行できないという規格外のデカさがネックです。
これに乗ってしまえば、真のキャンピングカーチキの称号を得ることができるでしょう。
《主なベース車種》
・クリッパー
・エブリィ
キャンピングカーの新星で、近年人気急上昇中の軽自動車をベースにしたタイプです。
小回りよし、燃費よしで、一人“水曜どうでしょう”にうってつけです。
他のタイプに比べて居住性は劣るものの、それを補って余りあるコストパフォーマンスの高さ。
基本的に一人で使う場合や、長い間住む気もないのであれば、迷わず軽キャンパーの一択です。
『娯楽費より宿泊費がかかってしまった(激寒)。』
ちょっとした旅行でも、ビジネスホテルに泊まれば数千円、下手をすれば数万円程度のお金が飛んでいくことはザラですよね。
楽しい旅行も帰ってきた後に、使用したお金の総額を考えて寒くなっては本末転倒です。
キャンピングカーのおかげで浮いたお金で、よりウェーイな旅を目指しましょう。
『時間と場所に囚われない生き方(キリッ)。』
意識の高いフリーランスよろしく、キャンピングカーさえあれば、そこが我が城です。
終電を逃すことに怯えることもなく、飛行機やバスの発着時間なども関係なし。
チェックアウトという呪縛からも解き放ってくれるでしょう。
『車は寝るために作られてはいない(そりゃそうです)。』
長距離運転の旅路で、否応なく突きつけられるこの事実。
蓄積する疲労、襲い来る眠気。
そこで、キャンピングカーであれば、そんなドン曇った気持ちを晴らしてくれます。
普通の車とは段違いの快適さで、ドライビングの疲れは吹っ飛びます。
キャンピングカーはコスパ抜群!とウキウキしている人は残念です。
確かに、ウン億円する都心のタワマンを買うぐらいなら、キャンピングカーを買った方がコスパはいいです。
ただ、それはあくまでも住居の話であって、移動手段として考えるのであれば、普通の乗用車よりも維持費がかかるのがキャンピングカー。
内装のメンテナンスやこまめな排水が必要ですし、燃費も良くないので、意外と手がかかります。
いくらキャンピングカーといえど、住居性能では家に敵いません。
生活排水は出る、夏は暑い、冬は寒い。
旅する自由人とは想像と違い、だいぶ苦労しているのです。
自由には大きな責任が伴いますから。
俺が停めればそこが俺の家!みたいな言い分は通用しないのが、法治国家日本の現状です。
自由だ!と叫ぶのは自由ですが、駐車場所は以下のいずれかを選ぶといいでしょう。
◆コインパーキング(一番安パイ、だが割高)
◆道の駅(鉄板、だがそもそも数が少ない)
◆コンビニ(店員さんには許可を取って、というよりも、まず買い物)
◆無料駐車場(観光地付近が狙い目)
◆高速道路のサービスエリア(高速道路を使う場合は一緒に活用)
キャンピングカーを新車で購入するのは、少々ハードルが高いですよね。
お試し使用や短期間であれば、1日1~3万円ほどで「レンタル」できるキャンピングカーを活用しましょう。
なお、以下の点に注意。
●『夏?もう埋まってるよ。』
GWやお盆などハイシーズンに利用するのであれば、早めにご予約を。
●『うち、前払いですから。』
予約時点でお金を払う場合もあるので、ご利用は計画的に。
●『あれ?これ、運転できないやつ?』
あんまり張り切りすぎてバスコン借りたら中型免許持ってなかった…とならないよう、乗れる車種の事前確認を。
使えたらいいんだ!使えたら!
男は黙って実用性。
派手な内装?興味ねぇ。
そんな人は「中古」が狙い目。
普通の乗用車とほぼ変わらない値段で、夢のキャンピングカーライフを手に入れることができます。
しかし、中古はトラブル満載の可能性は無きにしも非ず。
抜け目ない購入に備え、以下のポイントはチェックしましょう。
●『うそ・・・だろ・・・?』
とならないように、舐め回すようなトイレチェック
●『お湯が出ない?私もう帰る。』
と愛想つかされないように、ボイラーチェック。
●『ん?ここ地獄か?』
と灼熱に苛まれないように、エアコンチェック。
●『ウハハ!雨漏りだー!』
とはしゃがないように、網戸とドアの締まりチェック。
俺だけの城を作りたいんだよ!俺だけの!
そこまで言うなら止めません。
デコトラドライバーも真っ青の「DIY」キャンピングカーにレッツ・トライ。
電子レンジにシンクにテーブル、何でもブチ込めこの野郎。
俺の俺による俺のためのキャンピングカーを完成させるという、究極のロマンを追いかけるのもいいでしょう。
コスパはそれなりに良いですが、クオリティとのトレードオフになりがちです。
自己責任でよろしくどうぞ。
自由な生き方!時間と場所に縛られない!!キャンピングカーライフ!!!を鵜呑みにすると厳しいことになり得ます。
ふ、風呂はどこぉ。
い、維持費がぁ。
あ、暑いぃ、か、蚊がぁ。
こんな感じで、結果的に彷徨えるゾンビさんになってしまう可能性もあります。
彷徨えるゾンビさんにならないためには、短期旅行で最大限の効果を発揮するキャンピングカーの特性を活かして、まずはレンタルが基本となります。
それでも、俺はキャンピングカーじゃないとダメなんだ!住みたいんだ!!家じゃなくて車に!!!という場合は何も言えませんので、降りかかる幾多の困難を乗り越え、一切混じり気のない純度100%のキャンピングカーライフを手にすること、陰ながらお祈りいたします。
ちなみに、キャンピングカーも楽天で買えてしまいます。
チェックしてみてください。
では、いってらっしゃい。
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