介護職の負担軽減のために行われている取り組み4つ

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2016.08.08
介護職の負担軽減のための取り組み

高齢化でますます必要な介護職

高齢化にともなって一層必要になってきている介護職。やりがいもたくさんありますが、どうしても心や体に負担を感じることもしばしば。そこで、最近では介護職の負担を軽減するために、政府や事業所、時には介護職自身の力でさまざまな取り組みを行っています。そのうちの4つをご紹介します。

その1. 政府が進める介護ロボット導入費用の助成

政府は平成27年度補正予算で、事業所が介護ロボットを導入するための費用を助成する「介護ロボット等導入支援特別事業」を行いました。これは事業所が20万円を超える機械を導入する際、最大300万円までを助成するというもの。こういった行政の取り組みにより、介護現場でのロボットの導入が進み、介護職の負荷軽減につながるケースが増えてくるのではと期待されています。

出典:http://www.mhlw.go.jp/

その2. 現場が主体となってロボットの活用や腰痛予防

いきなり介護ロボットを導入しても現場は混乱してしまうかもしれませんよね。しかし、うまく導入すると実際に現場の負担は軽減されるという結果も出始めています。例えば、長野県の特別養護老人ホーム「ケアポートみまき」では、介護ロボットの導入と合わせて職員が腰痛予防に取り組むための委員会を設置。介護ロボットに慣れてもらうための研修会腰痛体操の指導を行いました。施設全体に「スタッフの負荷軽減」に対する意識も生まれ、なんと8割のスタッフの腰痛が改善。介護ロボット導入で入居者のけがも激減したとのことです。

出典:http://www.fukushishimbun.co.jp/

その3. 時間のかかる書類仕事はガイドラインの作成で簡単に

介護職は作成する書類も膨大です。ときにはスタッフの休憩時間さえつぶれてしまうことも。そんな中、厚生労働省は介護職が抱えている事務処理のうち、負担になっているケースをピックアップ。事務書類作成の簡略化に関するガイドラインを2016年度中に完成させることを目指しています。

出典:http://mainichi.jp/

その4. 職員の精神的な負担もカバー、「ケアフレンズカフェ」

利用者さんやそのご家族との触れ合いは充実感もありますが、ときどきストレスを感じてしまうことも。そこで兵庫県加古川市で開催される「ケアフレンズカフェ」では介護職同士が集い、気軽におしゃべりや食事を楽しむ場が提供されています。

出典:http://kakogawa.keizai.biz/

このように、さまざまな角度から負担軽減に対して取り組みが進められている現在。介護職に対する「大変そう」というイメージも変化してくるかもしれませんね。

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ささみ

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。