連続テレビ小説 とと姉ちゃん(109)「鞠子、平塚らいてうに会う」 2016.08.08


(水田)鞠子さんとおつきあいしてからいろいろな事を知るようになりました。
(鞠子)私もそうです。
水田さんのおかげで楽しく過ごす事ができています。
あ…いえ…。
鞠子と水田が交際を始めてから2年の月日がたとうとしていたのですが…
ただいま帰りました。
(君子)お帰りなさい。
回想
(水田)鞠子さん。
僕と結婚して下さいませ!少し考えさせてもらってもいいですか?
プロポーズから2週間がたっても鞠子は答えを出せずにいました
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「君を讃えるには足りないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」お先に失礼します。
(2人)ご苦労さまでした。
(美子)水田さん今日もずっと元気なかったわ。
(常子)そうねえ…。
まり姉ちゃんどうして水田さんとの結婚「考えさせてほしい」だなんて…。
水田さんの事好きなのよね?私に聞かれても…。
あっ水田さんまた間違えてる。
とと姉ちゃんからまり姉ちゃんに聞いてみて。
どうしてなのか。
それはだってほら2人の問題だから。
そうだけど…。
よっちゃん最近鞠ちゃんの事詮索し過ぎなんじゃない?とと姉ちゃんはまり姉ちゃんと水田さんがお別れする事になってもいいの?どうしてそうなるの?だって水田さん悲観的な方だから身を引いてしまうかもしれないじゃない。
そうなった時には遅いのよ。
ん〜…。
鞠ちゃん。
ん?ちょっといい?何?水田さんに聞いたわ。
結婚を申し込んだって。
そう…。
迷ってるの?水田さん自分と一緒になる事が不安なんじゃないかって。
そうじゃないわ。
じゃあどうして?今結婚する事はできないって思ったの。
まだ何もできてないから。
私作家になりたいって言いだして大学まで行かせてもらったのに作家になるどころかその経験なんて何にも生かせてない。
今こうして出版の仕事をして文章を書く場を与えられるようになっても力にもなれてないし…。
今までずっととと姉のお荷物になってるだけだわ。
そんな事ないわ。
鞠ちゃんの協力があったからこそあなたの暮し出版はここまで来られたのよ。
私はもっと役に立ちたいの。
あの時東堂先生と「青鞜」に出会って他に頼って生きる月ではなく太陽みたいに自ら輝きたいって思ったの。
まだまだだけどこの仕事を続けていれば実現できるかもしれない…。
そう思ってる。
でもどうすればいいのか分からないの。
はっきりした答えが出せない限り水田さんに失礼だから。
(君子)そう…鞠子はそう思ってたの。
何か手助けしてあげたいですけどこればっかりは鞠ちゃんの気持ちの問題ですからね。
ゆっくり待つしかないんじゃない?
(蝉の声)今日はありがとうございました。
(チヨ)いいえ。
お気を付けてお帰りになってね。
はい。
失礼します。
あ…。
あら常子さん?今どうして妹が?やっぱり姉妹なのね。
立て続けにいらっしゃるなんて。
フフフ…。
すみません。
うれしいのよ私は。
こうやって贈り物を頂くのも鞠子さんのように相談に来て下さるのも。
どうしたらいいのかよく分からないんです。
仕事を続けるべきか結婚するべきか。
鞠子さん。
あなたは今挑戦していますか?お仕事をなさっていて何かをやり遂げたという実感を味わった事はおあり?何か一つでもやり遂げたと思えたらその時に答えが出るのかもしれませんよ。
はい。
そうでしたか。
先生ありがとうございます。
お力になれたのならうれしいですけれど…。
大きいわねこれ。
でしょう?たくさんうちに届きまして。
「元始女性は実に太陽であった。
真正の人であった。
今女性は月である。
他に依って生き他の光によって輝く病人のような蒼白い顔の月である。
さてここに『青鞜』は初声を上げた。
現代の日本の女性の頭脳と手によってはじめて出来た『青鞜』は初声を上げた。
女性のなす事は今はただ嘲りの笑いを招くばかりである。
私はよく知っている。
嘲りの笑いの下に隠れたるあるものを」。
出来た…。
(花山)鞠子さん。
はい。
(花山)洋服選びの知恵についての原稿はまだなのか?今出来上がったところです。
ご確認お願いします。
うん。
(島倉)ただいま戻りました…。
これでは駄目だな。
分かりました。
書き直します。
それは結構。
どういう意味ですか?この記事は私が書く。
これは素材の選び方という観点よりお金の使い方という切り口で記事を書いた方がいい。
鞠子さんの着眼点では読者には伝わらない。
私にやらせて下さい。
至らないところは直します…。
ずっと取材をしてきてこの程度の内容にしかまとめられない。
君は何を取材してきたんだ!取材して感じた事がこれか!取材メモを貸しなさい。
原稿は私が書く。
ほら!
その夜花山が書き上げた原稿を鞠子はじっくりと読み進めました
(ため息)すばらしいわ。
こんなの私には書けない。
花山さんを見てると自分の文才のなさに気付くばかりよ。
あっ常子さん。

(水田)鞠子さん…。
私…才能がないから仕事を諦めて結婚なんて虫のいい話そんな失礼水田さんにできません。
作家も駄目編集者も駄目それならば結婚なんて…。
何一つやり遂げずそのつど目標を変えて生きていくのは情けないです。
そんなにご自分を責めないで下さい。
水田さん。
すみません。
身勝手な事ばかり…。
分かりました。
鞠子さんの準備が整うまで僕はいくらでも待ちます。
水田さん…。
どういう事だ!それが横沢先生がほかの原稿の締め切りが急に早まったのでうちのは断りたいとの事で。
もういい!私が代わる!もしもし…切れている。
あ〜!時間もありませんしほかの作家さんあたってみましょう。
あ〜でも著名な作家さんにはほとんど声をかけてお忙しいからと…。
みんな頭を働かせろ。
うちに執筆していない話題になる作家はいないか?え〜…。
平塚らいてう先生にお願いするのはいかがでしょうか。
誰もが知っている有名作家ですし何より平塚らいてうの言葉を待っている女性はたくさんいると思うんです。
この提案が鞠子の人生を決める事になるのです
2016/08/08(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(109)「鞠子、平塚らいてうに会う」[解][字][デ]

水田(伊藤淳史)からのプロポーズに答えを出せない鞠子(相楽樹)。大学まで出たのに中途半端なまま仕事をやめる決心がつかない鞠子は仕事で成果を出そうと奮闘するが…。

詳細情報
番組内容
水田(伊藤淳史)からのプロポーズに答えを出せない鞠子(相楽樹)。常子(高畑充希)が理由を尋ねると、大学まで出してもらったのに出版の仕事もままならず引け目を感じているのだと言う。東堂(片桐はいり)からの助言もあり、鞠子はまず仕事で成果を出そうと奮闘する。ある日、突然作家がおりてしまい予定の原稿に一つ穴があいてしまう。他に良い作家はいないかと花山(唐沢寿明)に言われ皆が悩む中、鞠子がある提案をする…。
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,相楽樹,杉咲花,片桐はいり,伊藤淳史,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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