想像の斜め上どころか、この世のものとは思えないバンドばかり。
世の中にはいろんな趣味嗜好を持った、さまざまな形態の音楽バンドが存在します。音楽性もさることながら、ビジュアル的にも奇抜なメイクや被り物、それに奇天烈すぎるパフォーマンスで聴衆をアっと驚かすバンドがいくつもあるのです。
Loudwireが動画にまとめた、実存する奇天烈バンド10選をご覧ください。
以下では、登場した各バンドを簡潔にご紹介。
WINNY PUHH
ボーカルは犬面少年のマスク
1993年に結成された、エストニアのパンク/ヘヴィメタル・バンド。いつも何かしらのコスチュームに身を包んでいるそうですが、動画のように逆さ吊りでパフォーマンスを行うこともある、アクロバティックなバンドです。
THE RESIDENTS
目玉の集団
とても有名ですが、1970年代初頭から活動をしている謎だらけの前衛音楽集団。もともとは全員が目玉マスクにシルクハットを着用していたものの、ひとつが盗まれてしまったために新しくドクロのマスクが作られました。
MAC SABBATH
コミックバンド寄り
2014年からロサンゼルスで活動しているバンド。動画の通り、マクドナルドのキャラクターをパロって、ブラック・サバスの替え歌を演奏しています。彼らは自身の音楽を「ドライヴ・スルー・メタル」と呼んでいるようです。
ちなみにメンバーのキャラ名は、ロナルド・オズボーンやスレイヤー・マックチーズなど、なかなかの徹底ぶり。
SHAT
1997に結成した、ニュージャージー州出身の笑えるお下劣バンド。全裸で身体のあちこちにディルドをつけているデブいオッサンが歌い、これまたパンイチで顔にお面を着けたメンバーがコミカルかつ激しく演奏します。
リーダーはアングラのポルノ俳優、ジェフ・ウッドとのことです。
TISM
全員の全身が黄色い
メルボルン出身で1982年から活動したり休んだりしている、7人編成のオルタナロックバンド。動画では全身が黄色ですが、他にも全身が真っ白や真っ黒、はたまたギンギラギンの時もある模様です。
ザ・ゲロゲリゲゲゲ
日本が世界に誇る、実験的なノイズ/スカムバンド。ステージ上で自慰行為をすることもあるなど、強烈なインパクトで海外でも知名度があります(国内外でも規格外に過激なパフォーマーは多数いますが)。
VAGINAL PENETRATION OF AN AMELUS WITH A MUSTY CARROT
2008年にオーストラリアで結成されたゴアグラインドバンド。長いバンド名は直訳すると「無肢体の女性器にカビたニンジンを挿入」です。
CAPTURED!BY ROBOTS
ロボットがバックバンド
サンフランシスコ出身で、1996年より活動しているコメディー/パフォーマンス音楽団。人間の奴隷だという3体のロボットと2体のぬいぐるみ猿、それに3体の首なし騎士をバックバンドに従えて各地を回ります。
EVIL BLIZZARD
トラウマ級にリアルで生々しいマスク
イギリスのプレストン出身で、ベーシストが4人もいる不気味なバンド。見た目はまるで「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスのようでもあり、「犬神家の一族」佐清(スケキヨ)のようでもありますが、音楽性はポップで軽快というギャップがなんとも……。
RADIOACTIVE CHICKEN HEADS
放射性のニワトリ頭たち
サングラスの人参をはじめ、全員が頭に大きな被り物を身につけたパンクバンド。カリフォルニア州サンタ・アナ出身で、1994年から2004年までは「Joe and the Chicken Heads」というバンド名で活躍していました。
彼らの姿は、ボーカルのキャロット・トップ自身が子供の頃に描いたミュータント野菜たちのマンガがもとになっており、各々に神話めいたストーリーがあります。
さらには、これらの濃いキャラクターたちを使い、PC用に「ファイナルファンタジー」や「クロノ・トリガー」風の16ビットRPG「Badd Bunny Breakout」もリリースしているようです。
こういった奇天烈なバンドは見た目も音楽性も、テクニカルな面でも芸術性が高い傾向があるようにも感じるので、イロモノではなくエンターテインメントの究極系を目指しているのかもしれません。
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source: YouTube
(岡本玄介)