尖閣諸島沖 海上保安庁が警戒と監視を強化

沖縄県の尖閣諸島の沖合で、7日、中国当局の船が、4年前に日本政府が島を国有化して以降、最も多い13隻航行しているのが確認され、海上保安庁は巡視船を通常より増やして警戒と監視を強めています。
海上保安庁によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合では、7日、中国海警局の船13隻が日本の領海のすぐ外側にある接続水域などを航行しているのが確認され、4年前の平成24年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最も多い隻数となりました。
尖閣諸島の周辺海域では、今月に入って中国側で漁が解禁されたのに伴って中国漁船の航行が増えていて、こうした中、中国海警局の船も6日、それまでの3隻から7隻になり、7日は新たに6隻増えて合わせて13隻になったということです。
この海域は、日本と中国の漁業協定に基づき、両国の漁船が操業することが認められていますが、今月5日には中国海警局の船が漁船と同時に日本の領海に侵入したのが初めて確認され、その後も中国海警局の船の一部が領海への侵入を繰り返しています。
このため、海上保安庁は、尖閣諸島の対応を専門とする巡視船のほかに応援の巡視船も加えて警戒と監視を強めています。