祭りの最中に火炎瓶か 自殺図った男が事件に関与の疑い

祭りの最中に火炎瓶か 自殺図った男が事件に関与の疑い
7日夜、東京・杉並区の商店街で、祭りの最中に近くの住宅から火炎瓶のようなものが投げつけられ、幼い子どもを含む男女15人がけがをした事件で、警視庁は、目撃情報などから、この住宅で自殺を図った60代の男が事件に関わった疑いがあるとみて調べています。
7日午後7時半ごろ、東京・杉並区久我山の商店街で、家族連れなどでにぎわう祭りの最中に火炎瓶のようなものが投げつけられ、1歳の女の子を含む男女15人が足にやけどをするなどのけがをし、警視庁は殺人未遂の疑いで捜査しています。
これまでの調べで、現場にはボンベのようなものや油のような液体が入った瓶が複数見つかっていて、なかにはこの2つがテープで固定されているものもあったということです。
これらは近くの3階建ての住宅から投げつけられているのが目撃されているうえ、この住宅ではほぼ同じ時間帯に火が出て、中から60代の男が首をつって自殺を図っているのが見つかり、意識不明の重体だということです。
男はこの住宅で1人暮らしをしていたということで、警視庁は事件に関わった疑いがあるとみて詳しい経緯を調べています。
祭りを主催した商店会のメンバーで、当時、現場にいた依田健治さん(58)は「祭りで行われていたサンバのパレードの前のほうにいたところ、後ろのほうで騒ぎが起きて振り向くと、瓶にガスボンベを粘着テープのようなもので巻き付けたものを男が投げ込んでいた。男は以前、酒屋を開いていて、商店会に加盟していた。しかし、20数年前に店を閉めて商店会を抜けてからは疎遠になっていたが、こんなことをするような人ではなかったと思う」と話していました。