「計画的にお金を使うことが重要だということを知ってもらいたい」。日銀の黒田東彦総裁は3日、東京・日本橋の本店で開いた夏休みの子ども向け見学会で小学生たちにこう話しかけた。日銀は事業規模28兆円の経済対策を決めた政府と連携し、追加の金融緩和に踏み切ったばかり。兆円単位のお金を動かす総裁が説く「計画性」は子どもたちにどう響いたか。
見学会では小学4~6年生とその保護者ら50人が紙幣の偽造防止技術や小遣い帳の付け方などを学んだ。1億円の疑似札束を持ち上げて約10キログラム相当の重さを体験するコーナーで特別ゲストとして黒田総裁が登場。「重いからね」と笑みを浮かべながら女子小学生に話しかけた。
日銀はお金の大切さを伝え、日銀を身近に感じてもらおうと、子ども特別見学会を毎夏1週間にわたって開催している。