やすんだ話。

やれやれ、連休が終わった

とはいえ、私はムスメと例の美術館に行ったのみ。

ムスコに至っては、最大の行事がブックオフ行き、という、非活動的な我が家である。

ぶっくおふ
(ブックオフのキャラクターは「よむよむ君」というらしい)

それでも連休を楽しんだムスコは、いつものように

はあ~… 行きたくない…

さんざん連発した後、シオシオと学校に行った。

今でこそ、文句を言いつつも登校していくムスコであるが、ちょっとヤバい時もあった。

行き渋りというやつである。

小学校高学年から中学のややこしい時期、とくに月曜日に

学校、行きたくない…

涙目で言いだしたり、起きて来なかったりということが何度もあった。

もしかしたらこのまま登校拒否になってしまうのだろうか。

想像力豊かな私は、引きこもりのムスコとゴミ屋敷で暮らす自分の老後までも、アリアリと思い描けてしまった。

こりゃマズい。ヒジョーにマズい。

しかし、親として行ってもらわなきゃ困る、と思うのと同時に、そりゃ行きたくないだろーな、という気持ちも、私にはあった。

そもそも私自身、学校に行きたくない子だったのだ。

学校教育の恩恵を受けたのと同じくらい、学校ではイヤな思いをした。自分がそうだったのを棚に上げて、子供にだけ行け行けとは言えない。

考えた挙句、私はムスコに提案した。

月に一回、好きな日に休んでいいよ いつ休むかは自分で決めたらいい

たったそれだけのことだけど、そう言ってやった時、ムスコの顔がどれだけ明るくなったか、私は忘れない。

それ以来、いつ休んだらトクか、を考えるのが、ムスコの楽しみになった。

キライな教科のある日、マラソン大会の日、ロングホームルームの日… 行きたくない理由は、聞かなかった。

決して見上げたやり方ではなかった。私は、不真面目な母親かもしれない。

でも、あの月に一度の休みは、ムスコの心に風を入れるになったと、今でも思っている。



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ごかぞく | コメント(32) | トラックバック(0) | 2015/09/24 10:09
コメント
No title
おはようございます。
なかなか、休んでもいいと!と言える親はいないでしょうね。
ひと月に1日、・・・なるほどね~
それで、引きこもりにならずに済んだとしたら、よかったのかも・・
いろいろ難しい時期があるんですよね、子供には・・・
そういう自分もそうだったように・・・・
No title
頭で教育するのと記憶で教育するのとの違い。
育てる作業に心が入っているかどうか。
いつもはちょっと「いじわるバアサン」的な部分があるけど、今回の記事は残しておきたいね。
コピペでもすんべぇ。【拍手】
No title
私も学校に行きたくない子でした。
ただ、休むと言う選択肢があるとせさえ考えなかったから、ツマラナイと思いながら毎日学校に行っていました。
「月に一回休んでい良い」って本当に良く考えましたね。
子供はほんの少しでも「余裕」というのか「逃げ込める隙間」があると知っているだけでも心が安定するものなのかもしれませんね。
No title
でんばあさんの子供に生まれたかった・・・・(笑)
息子さん、きっと救われて、人生が変わる思いをされたのではないかしら。
No title
ぐっときました。
No title
私も思い出しました。

娘が大学の実習やら何やら、、、忙しくて、食事もままならず、夜中もうなされて。。
(オカズを宅急便で送ったり、レトルトを送ってやったり)
コンビニも、まだ充実していない時代。

私は、「大学、辞めても良いんだよ。大事な娘が頭が壊れるくらいなら、、、折角産んだ子供が死んじゃうくらいなら、大学なんか辞めて良い!」って言ったんだ。

(辞めても良い!)と言う言葉に励まされて、娘はやり通しました。
大事な子供の頭が狂うくらい苦しむのなら・・親の一大事!!

「ガンバレ!」なんて言っちゃ~いけない!
悩める人々に教えたい! 
素晴らしい決断でしたね。もし、これから
悩む人有れば教えたい。
唯一のお出掛けがブックオフというのが…
何だか可愛くて、きっとこの地味な出来事を
笑いに変えられる事と楽しみにしています。
こんばんは。
不真面目な母であるもんですか。

イヤなことをルーチンにしろ、
というほうが間違ってます。

日本の学校って、人を羊に替える場所かと思うのですが。

投稿拒否になる子供は、しばらくそのままにしておこう。
と説く教育者も出てきました。

子供は親さえどん!としていれば大丈夫^^

No title
素晴らしいですね!^0^

無理に皆勤賞で行く場所ではないと思いますホントに・・・

私は親にも中学の先生にも恵まれなかったもので・・・

両者とも私が夢を語ると「できもしないことを・・・」とあきれ顔、わけもなく「勉強しろ!」というタイプ・・・

高校受験もせず職業訓練校(基本、高校に行けない人が行く感じの学校^^;)に行く事を自分で選択しましたが、行ってなかったら自分でバイクの改造なんてできなかったので正解でしたね!(?)^^;

No title
その手があったか!
名案ですね~

長男が小学生の時、やっぱり月曜日になると具合が悪くなって・・・
私は「月曜日だけは具合が悪くても、休まずに学校に行こう」
「もし、学校で酷くなって、電話が来たら、仕事中でも必ず迎えに行くから」
と息子と約束して、諦めさせてしまいました。
やっぱり頭に浮かんだのは「そのままズルズルと不登校になる可能性」だったな~。
友達に気を遣うタイプの子だったので、月曜日は憂鬱だったのだと思う。
心の中で「お前はサラリーマンかっ!」と、突っ込んでいましたけど(笑)
結局、学校に迎えに行く事には、一度もならなかったけど。

ぢょん・でんばあさんみたいに、上手く甘えさせてあげれば良かったな・・・と、今では思うわ^^
No title
親が子どもにとって避難場所であることはかなり重要なポイントだと思いますよ。
なにも間違っちゃいませんね。
素晴らしい対応
をされました。

人を完全に追い込むことは絶対にしてはいけません。
必ず、小さくてもいいですから逃げ道を作っておかなければいけません。
窮鼠状況はダメ。

窓は開ける為にあります。
親の務めは窓を開けることです。
No title
でんばあさんも覚悟を持って言われたのでしょうし、その言葉をきちんと受け止められた息子さんも素晴らしい。
親子の強い信頼関係を感じます。

うちの息子の学生の時にも言ってやりたかったなあ。
No title
おお〜、なんだか気を緩めることができるお話です。
私的にはOKなんだけど、夫的にはナシな判断ですが
うちの子もいずれ必要な対応かなって思います。
子どもがたまに言います。明日休んで良い?
もちろん、はぁ?無理。と言ってナシなのですが
内心は何か問題があるのか、何か抱えているんだろうか?
心配です。転校したての頃、すごく意地悪されて
真っ暗に落ち込んだ時はさすがに休ませたのですが
最近は色々と脳が考える時期に入ってきたようなので、
そういう選択肢も与える必要も出てくるかもしれません。
私も学校行きたく無い気持ちはよくわかりますもの。
様子見ながら綱渡りという感じです。
皆さんのコメント参考になります。
Re: No title
Carlos様

成長期には難しいことが色々ありますね。

親はむやみに子供の気持ちに踏み込まないで、見ていてやることなのかなと思います。

内心はヤキモキしてますけれども…。
Re: No title
old comber様

おお、保存版認定!光栄です。

実は、らしくないこと書いたなーって後悔してたんですけどね。

これだけコメントいただくってことは、書いてよかったんでしょうか。
Re: No title
SuzyHill様

そーそー、あたしたち子供の頃は、「学校に行かない」って選択、思いつきませんでした。

登校拒否って概念がなかったもんね。

大人になってその言葉を聞いたとき「そうか!その手があったか!」と思ったの覚えてます。
Re: No title
サ・エ・ラ様

いやお恥ずかしい…。そんな立派なもんじゃないですよ。

子供らは私のような母親を持って、困ってることも多いと思います。

でも、私は私で子供の影響を受けているから、それはお互い様です。家族ですもんね。
Re: No title
和歌山の和様

コメントありがとうございます。

和歌山の和様のブログのほうにコメ欄がなくなっちゃったので、色々お話したいなーと思ってたんですよ。

変わらず楽しみに読んでますので、どうかこれからもよろしく。
Re: No title
アイハートブレイン様

お嬢さん、厳しい大学時代を過ごされたんですね。

でも、お母さんの心の支えを得て、しっかり自分の足で乗り越えられて…立派ですね。

さて、うちの軟弱息子の大学はどうなるか…。
Re: 悩める人々に教えたい! 
Ray様

息子はブックオフでラノベや漫画を大量に買ってきて、連休を有意義に(?)すごしたようです。

安上がりな親子です。
Re: こんばんは。
NANTEI様

力強い励ましのお言葉、心強いです。

学校に毎日行くことは、なにより「ガマン強いこと」の証明なのかなー、といつも思います。

それは一種の美徳ではありますけど、すべてではないですよね?
Re: No title
歩き茄子さま

私も中学が一番イヤでした。私の時代、田舎の中学というのはデモシカ教師の巣窟でした。

自分より愚かな大人がこんなにいて、しかも教師面をしているということに絶望していた気がします。

絶対に戻りたくない場所ですね。
Re: No title
マダム半世紀様

私も、上の娘の時はここまで余裕ある対応できなかったと思います。

娘も少なからず行きたくない気持ちはあったはずですが、彼女の時は我慢させたなあ…。

下の子に甘いのは親の常とはいえ、娘にはかわいそうなことをしたかもしれません。
Re: No title
いえねこ様

賛同のご意見ありがとうございます。

内心はどうあれ、「学校行きたくない」と私に向けて言ってくれた、そのチャンネルを閉ざしちゃいけないと思いました。

幸運にも、結果は悪くなかったので、間違ってはなかったのかな。
Re: 素晴らしい対応
rockin'様

>窓は開ける為にあります。
>親の務めは窓を開けることです。

とてもいい言葉ですね。

胸に刻みたいと思います。
Re: No title
きょうこ様

いや、休まずに済むんならそのほうがずっといいですよ(笑)。

うちは親が離婚したり引っ越したり、子供にとってつらいこと、色々ありましたから。

行きたくなくなった原因も、そもそも親の私かもしれないんだから、あんまりえばれませんね。
Re: No title
mameco様

息子さんもだんだん複雑で難しい時期に入りますね。

うちはもう落ち着いたかなってところだけど、心配の種は尽きないものです。

苦しい時、子供がためらわずSOSを出してくれる親でいたい、ということだけ、切実に思います。
こんにちは
 
 親には つきない 悩みですね、

 私は 行かない!と二女は  行かせませんでした、 
 テストの時だけ保健室で 中学は卒業出来ますから、
 高校は美術系へ なんど 帰りは迎えへ行ったか? 
 テストの時は 一緒に行って 待ってて 帰るのです、 
 卒業に5年!  卒業式は 涙涙涙でした、
 もう 夫も先立ち 色々 大変でした、 
 高校まではと思い、卒業出来て 嬉しかったです、
 
 いつもありがとうございます、 たか  
 
Re: こんにちは
たかちゃん様

それは大変なご苦労をなさいましたね!

次女様は、そうやってお母様が自分に手をかけ、心を注いでてくださったことは一生忘れないでしょう。

私の「月一休み提案」なんて、自分がサボるためみたいで、お恥ずかしい…。
Re: ありがとうございます。早速!
Y様

了解!ただいま任務遂行します!
感謝!

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