史上最高の動物パニック映画(動物別)

ベスト・アニマルパニック映画

野生の前に人間は無力。

人間の脅威になるのはテロや自然災害だけではありません。時には愛らしい動物や小さい虫が私たちの生命を脅かすこともあります。

そこで今回は、動物たちが大暴れするアニマルパニック映画の名作をご紹介。動物別にベストタイトルと候補作を挙げてみました。一部作品のネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

ネズミ編:「マッド・ティース」(1983年)

自慢の屋敷に巨大ネズミが住みついてしまい、家主がネズミ退治に大奮闘!

その他の候補:

「ウィラード」(2003年)
1971年の「ウィラード」のリメイク。オリジナルより少しばかり良い。

「巨大ねずみパニック」(1982年)
香港とカナダの合作。繁殖した大ネズミが開通したばかりの地下鉄を襲う!

「ラッツ-恐怖の殺人ネズミ-」(1984年)
一番の恐怖は物語ではなく、撮影に本物のドブネズミを大量に起用したところ。

「ラットボーイ」(1986年)
かつてイーストウッドのパートナーだったソンドラ・ロックが監督した貴重な作品。
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犬編: 「ザ・パック 餌になる女」(1977年)

避暑地に置き去りにされた犬たちが群れをなしてシーズン・オフにやってきた家族に襲いかかる、動物復讐ホラー。犬は家族であり、人間の身勝手から捨ててはいけないという基本が学べる、すべての犬を飼いたいと思っている人たちに見てほしい作品です。

犬編: 「バクステール/ぼくを可愛がってください。さもないと何かが起こります。」 (1989)

副題が全てを物語っています

その他の候補:

「ドッグ」(1976年)
最高の相棒のはずの犬たちが突然飼い主に襲いかかるホラー版「わんわん物語」。小型犬までもが人間に牙をむく! 地味ですが、隠れた名作です。

「クジョー」(1983年)
スティーブン・キング原作の、狂犬病におかされたセント・バーナードを描いた作品。

「ホワイト・ドッグ」(1982年)
実際に作られていたらしい人種差別犬を描いた作品。ジワジワくる恐怖が魅力の隠れた名作です。

ワニ編「アリゲーター」(1980年)

下水道に捨てられたペットのワニが巨大化し、人間を襲う! この「都会の下水道にワニ」という設定がリアルで怖いです。映画を見終わったあとも「もしかしたら……」を楽しめるワニ・パニックの最高傑作。

その他の候補:

「悪魔の沼」(1976年)
30年代にテキサスで起こった、バーの主人が見せ物として飼育していた5匹のアリゲーターに、殺した人間を食べさせていたという実話がもとになっている作品。「悪魔のいけにえ」で知られるトビー・フーパー監督が手がけています。

「U.M.A レイク・プラシッド」(1999年)
UMAと言いつつ正体は巨大ワニ。懲りないおばあちゃんがナイスです。

「ブラック・ウォーター」(2007年)
ワニ版「オープン・ウォーター」。

「パニックアリゲーター~悪魔の棲む沼」(1979年)
未開のジャングルに住む巨大ワニが人々を襲うイタリア映画。さすがのイタリアン・クオリティーで、ワニは安っぽく迫力はありません(褒めています)。最大の見せ場は、原住民と巨大ワニの両方が白人をめった殺しにするシーンです。

ブタ編:「レイザーバック」(1984年)

オーストラリアの大地で野生のイノシシが大暴れ

その他の候補:特になし。豚、イノシシはアニマルパニックの中でもニッチなので、今後に期待です。

クマ編:「プロフェシー/恐怖の予言」(1979年)

クマをテーマにしたパニック映画は、リアルなクマが登場するのが一般的ですが、本作では突然変異のドロドロ熊が人々を襲います。その造形に注目です。

その他の候補:

「ブラックフット」(2014年)
キャンプ向きではないカップルが森で迷い巨大クマに遭遇する、実話をもとにした作品

「グリズリー」(1976年)
山版「ジョーズ」

「ザ・ワイルド」(1997年)
コディアックヒグマの襲撃を避けながらアンソニー・ホプキンスが極寒の森をサバイバル。クマ役はこれまでにも数々のクマ物映画で活躍した有名な動物タレントのバートです。

節足動物編:「アラクノフォビア」(1990年)

殺人蜘蛛がカリフォルニアの小さな街を襲い、人々が次々と死んでいく中、蜘蛛恐怖症の医者が立ち向かう! 主演は「スピード」でキアヌの相棒を務めたジェフ・ダニエルズです。

その他の候補:

「巨大クモ軍団の襲撃」(1977年、日本劇場未公開)

ウィリアム・シャトナー vs タランチュラ

「ティックス」(1993年)
マリファナの成長促進剤の影響で巨大化したダニの大群が森にやってきた人々を襲う! 見ているだけで痒くなりそうな作品です。

「黒い蠍」(1957年)
ストップ・モーションのサソリは一見の価値あり。

ヘビ編:「スパズムス 蛇霊の恐怖」(1983年)

オリヴァー・リード vs 蛇霊! 特殊メイクは「真夜中のカーボーイ」や「エクソシスト」で知られるディック・スミスが担当しており、強烈なインパクトを残しています。

その他の候補:

「恐るべき訪問者」(1981年)
誘拐犯が猛毒を持つ蛇、ブラックマンバの放たれた屋敷に籠城。外には警察、中にはブラックマンバと、誘拐犯らは絶体絶命に……。

「人蛇大戦 蛇 」(1983年)
香港発のパニックホラー。一部の大蛇以外、撮影に使われたヘビは本物! 殺されるヘビ、焼かれるヘビも全て本物という徹底ぶりです。恐ろしい思いをしたのは人間ではなく、撮影のためにかき集められたヘビだったことはまちがいないでしょう。

「怪奇!吸血人間スネーク」(1981年)
伝説のズッコケラストが最低(褒めています)なマッドサイエンティスト映画。吸血人間スネーク(実際は吸血なんてしない)のメイクは素晴らしいのが余計に残念(褒めています)。

「アナコンダ」(1997年)
ジェニファー・ロペス、アイス・キューブ、オーウェン・ウィルソンなどの豪華キャストが出演した、高速巨大ヘビの動物パニック。

サメ編:「ジョーズ」(1975年)

世界中の人々に海へのトラウマを植えつけ、ホオジロザメを最恐のプレデターとして認知させたスティーブン・スピルバーグ監督の傑作。

その他の候補:

「オープン・ウォーター」(2003年)
ダイビングの途中で船に置いていかれてしまった夫婦の身も凍る体験を映画化した、実話ベースの作品

「ジョーズ・リターンズ」(1981年)
「ジョーズ」の低級リメイク

「映画 地獄のジョーズ/'87最後の復讐」(1976年)
タイガー・シャーク版「ウィラード」

アリ編:「フェイズIV 戦慄!昆虫パニック」(1973年、日本劇場未公開)

天体異変の影響で知性を持ったアリと科学者の戦いを描いた作品。

その他の候補:

「放射能X」(1953年)
原爆実験の影響で巨大化したアリと人間の攻防を描いた作品。

カニ編:「巨大カニ怪獣の襲撃」(1957年)

モンスタークラブの造形がひどすぎると話題になった、57年のパニックホラー。叫びたくなるのも当然です。

その他の候補:

「グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり」(1980年)
原題は「Island Claws」なのに、邦題の丁寧すぎる説明的副題がインパクト大です。

トリ編:「鳥」(1963年)

言わずと知れたアルフレッド・ヒッチコック監督のアニマルパニックの金字塔

その他の候補:

「人類危機一髪! 巨大怪鳥の爪」(1957年)
特撮版「ジュラシック・パーク3」

「バーデミック」(2010年)
Z級を超えたひどさを誇る衝撃の内容。襲い来る鳥は必見です。

自然編:「ロング・ウィークエンド」(1978年)

休暇を利用してキャンプにきた倦怠期の夫婦に大自然が襲いかかる!

怖さや緊張感はあまり持続せず、低予算のため登場人物も夫婦と動物のみ。タスマニアデビルやポッサムといったオーストラリアの固有種が人を攻撃する様子を楽しみたい方にオススメです。

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Gordon Jackson - Gizmodo io9[原文
中川真知子