Web系デザイナー/デベロッパー、ライター、プロブロガーなど、フリーランス・個人事業主となると、本業以外の事務処理(下記)も自分でこなさなくてはいけない。
- 契約書
- 見積書・請求書(注文書・納品書なども)
- 記帳・確定申告
少なからず、ペーパーワークに時間を割かなくてはならず、「通常業務」ばかりしていられないのである。もちろん、事業運営に付随する税制の知識(経費や源泉徴収など)、法的な決まり事・手続きなどに関しても正しい知識を持っておかなくてはいけない。
これらは本当に面倒である。これら事務仕事を代行してくれる人を雇ったり、外注したりできればいいが、初心者を含めほとんどの人は自分でこなさなくてはいけない状況だろう。僕自身もこれまで、ネットや書籍で情報収集したり税務署などの役所に問い合わせたりして、さんざん時間を費やしてきた。
この記事では、フリーランス初心者のために書類作成に便利なWebサービスや有益な記事、正しい知識へのリンクなどをまとめておく。僕自身がWebクリエイターなので、そっち系の視点でまとめるが、他分野のフリーランスにも役立つと思うので参考にしてもらいたい。
契約書
契約書は立場の弱いフリーランスを守るもの。面倒だけれども、決してうやむやにしてはいけない書類。クライアントとしっかり契約書を交わしておこう。
とはいっても、素人が契約書をゼロから作成するのはほぼ不可能なので、以下のサイトを利用するのがベストである。
クラウドサイン
契約書作成から締結まで、すべてクラウド上で完結できるWebサービス。無料から始められる。これはメチャクチャ便利。
▶クラウド契約 CloudSign(クラウドサイン)|無料で契約締結ができるウェブ完結型のクラウド契約サービス
◆ウェブさえ
Web制作の契約書を無料で配付してくれている。しかも、以下の記事で各項目をわかりやすく説明してくれているので勉強にもなる。これをベースに各案件ごとにカスタマイズすれば、ずいぶん時短できる。
▶Web系フリーランスをモンスタークライアントから守る契約書
◆ウィシュポケット
同様に、ホームページ制作の契約書がダウンロードできる制作会社のサイト。
▶ホームページ制作・Web制作資料ダウンロード|ホームページ制作・Web制作会社 ウィッシュポケット
また、ネット上で公開されている会社の契約書を参考にするという手段もある(丸コピーはNG)。下記は、Web制作会社の契約書のまとめ記事。
▶ホームページ制作・運営の利用規約(契約書)の書き方(各社まとめ) | LOGIX
見積書・請求書
フリーランスは一連の仕事のなかで、見積書、注文書、納品書、請求書などの書類を作成しなくてはいけない。略式化できる相手でも見積書と請求書は必須となる。
これらの書類作成も可能な限り効率化したいところである。
Misoca
『Misoca』1つあれば全て事足りる。とても使いやすいし、操作も簡単。僕もフリーランスなって以来、ずっとお世話になっていて毎日使っている。クライアントの登録数や書類の発行件数などの制限もなく、とても無料とは思えない秀逸なサービス。フリーランスはじめるなら、登録必須。
▶【無料!】クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)
いちおう他のサービスもあるので、こちらも参考までに。
▶フリーランスは知っておきたいオンラインクラウド請求書作成ツール8選 | 株式会社LIG
源泉徴収
フリーランス側の事務処理ではないが、源泉徴収についても知っておく必要がある。
報酬をもらうとき、クライアント側で源泉徴収(所得税)されている場合がある。源泉徴収の対象は以下の様なもの。詳しくは、こちら(No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは|源泉所得税|国税庁)を参照。
- 原稿料
- 執筆料
- デザイン料 他
ライターやブロガーの原稿料は、源泉徴収される(はずである)。Web系のクリエイター業では少しややこしいが、以下の通り。
- デザイン業務(ロゴ、バナー、Webデザイン)は源泉徴収対象、
- コーディングやシステム開発は対象外
ただ実際、源泉徴収に関してはクライアント依存で曖昧になることも多いので、予め確認した方が無難である。フリーランス側では、支払われた報酬が源泉徴収前なのか後なのかをしっかり記録しておくことが大切。
確定申告
フリーランスの事務処理の中で最難関が確定申告。確定申告自体は年に一度だが、お金の出入りは日々記帳しておかなくてはいかない(記帳義務がある)。キャッシュフローを管理するには、多少コストは必要だが、会計ソフトを利用するのが最も効率的である。
freee
簿記の知識がない人でも直感的に使えるように設計されたクラウド会計ソフト『freee』。ヘルプページやサポート機能も充実していて、困った時にはチャットで質問し、その場で問題解決することもできるので安心。
弥生会計
弥生のクラウド版会計ソフトは、初年度無料で使える。銀行明細、クレジットカードなどの取引データを自動取込、自動仕訳してくれる。また、日付や金額などを入力するだけで、確定申告に必要な帳簿も自動作成してくれる。
上記の会計ソフトを使えば、確定申告に関する作業は自動化できるものの、やはりある程度税務に関する知識はなくてはいけない。以下の本は、税に関する知識や手続きを素人にもわかるようにかみくだいて、本当にわかりやすく説明してくれているので、フリーランスの人は一読しておく価値はある。
確定申告は本当に面倒だけれども一通り自分でこなして基本を理解してしまえば、ワンランクレベルアップしたようで楽しいものである。身につけておいて損する知識ではない。(ちなみに、事業開始の年は初期投資がかさみ赤字になりがちだけれども、赤字でもしっかり確定申告して損失を翌年に繰り越しておこう。 )