北朝鮮がミサイル発射と韓国軍が発表

北朝鮮がミサイル発射と韓国軍が発表
韓国軍は、北朝鮮が3日午前、中距離弾道ミサイルの「ノドン」とみられる1発を発射し、東に1000キロほど飛んで、日本海に落下したことを明らかにし、「周辺国までも攻撃できるという挑発の意思と野心を露骨に示したものだ」という見方を示しました。一方、アメリカ軍は、北朝鮮が発射したのは2発で、このうち1発は発射後まもなく爆発したと分析しています。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は、日本時間の3日午前7時50分ごろ、西部のファンヘ(黄海)南道ウンリュル(殷栗)付近から日本のほぼ全域を射程におさめる中距離弾道ミサイルの「ノドン」とみられる1発を発射したということです。
合同参謀本部は、ミサイルが東に1000キロほど飛んで日本海に落下したことを明らかにしたうえで、「韓国はもちろん、周辺国までも攻撃できるという挑発の意思と野心を露骨に示したものだ」という見方を示しました。
また、韓国統一省のチョン・ジュンヒ(鄭俊煕)報道官は3日の記者会見で、「国連安全保障理事会の決議違反であり、国際社会に対する挑発だ。北は直ちにこのような行為をやめて国民のために力を傾けるべきだ」と非難しました。
一方、アメリカ軍は2日、北朝鮮が発射した「ノドン」とみられるミサイルは2発で、このうち1発は発射後まもなく爆発したとする分析結果を明らかにしました。また、発射地点は北朝鮮西部のファンヘ北道のファンジュ(黄州)付近だとしています。
北朝鮮は、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備が決まったことなどに強く反発しており、先月19日にも、西部から日本海に向けて短距離弾道ミサイルの「スカッド」1発とともに、「ノドン」2発を発射しています。
韓国では今月、アメリカ軍と韓国軍の定例の合同軍事演習が行われる予定で、韓国軍は、北朝鮮がさらなる弾道ミサイルの発射などを強行する可能性があるとして、警戒と監視を強化しています。