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【スポーツ】

[大学サッカー]国士舘大、4大会ぶり初戦突破

2016年8月7日 紙面から

前半41分、チーム2点目を挙げ、アシストの大石(18)と抱き合う国士舘大の松本

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◇第40回総理大臣杯全日本トーナメント

 関東勢7校が初戦突破!! 大学サッカーの第40回総理大臣杯全日本トーナメントは6日、関西各地で開幕し、国士舘大(関東第4)は延長戦の末に3−2で愛知学院大(東海第4)に競り勝ち、4大会ぶりに初戦を突破した。MF林祥太(4年・久御山)が先制点と延長後半の決勝点の2得点、J1名古屋への来季加入が内定したFW松本孝平(4年・藤沢清流)もチーム2点目を挙げた。関東勢は、関東王者の桐蔭横浜大が全国大会初出場初勝利を挙げるなど、関東8校中7校が初戦を突破。なお、日体大(関東第6)−大阪学院大(関西第6)など3試合が悪天候のために7日に順延された。

 総理大臣杯初出場の4年生アタッカー2人の得点で、国士舘大が苦しみながらも、4大会ぶりに初戦を突破だ。雷雨のために試合開始が2時間遅れ、さらに2−0から追いつかれる厳しい展開で、先制点を挙げていた林が窮地を救った。延長後半4分、MF平野佑一(3年・国学院久我山)のスルーパスに反応すると、冷静にGKの股間を通す右足シュートを決めた。

 京都・久御山高出身で、スタンドで両親と兄2人が観戦する中、劇的決勝点を含む2得点と大暴れ。昨年までは故障などがあり、全国大会はこの試合が初出場で、「(決勝点は)トラップがうまくいきました。兄貴は(仕事を)休みにしてくれたみたいです。よかったです」と白い歯をこぼした。

 チーム2点目を挙げたのは、名古屋入りが内定したばかりの松本だ。前半40分、右サイドのMF大石竜平(2年・清水桜が丘)のクロスボールを足元にしっかりと収め、左足で突き刺した。2年時まではBチーム、昨年はチームが関東予選で敗退したため、総理大臣杯は初出場。この日は後半途中で交代し、際どい試合をベンチから眺めていただけに「(前半に)決めるところを決められなくて、突き放せませんでした。(林が)点を取って、勝ってくれてよかったです」とホッとした表情を浮かべた。

 この日、攻撃陣の先発陣6人中、4年生は2人だけだった。関東大学リーグ1部では最下位と低迷するものの、本来の力はこんなものではない。林は「(松本と)2人が点を取って勝たせたら、下級生も自信を持つと思うんです」と意気込む。接戦をものにした国士舘大が1999年以来の日本一へ走りだした。 (関陽一郎)

 

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