バンコク=都留悦史
2016年8月7日16時32分
東京のJR山手線車両を土台にして日本で開発・製造されたタイの首都バンコクの高架鉄道「パープルライン」が6日、開業した。日本の企業連合が受注し、車両の製造だけでなく、車両や地上設備のメンテナンスも担う。日本の鉄道システムを海外で展開する際の「モデルケース」になる。
2009年に着工したパープルラインは、バンコク都内のバンスー地区と郊外のバンヤイ地区の全長約23キロを結ぶ。バンコクの慢性的な交通渋滞の緩和手段として期待される。高架や駅、車両基地などの建設には日本の円借款約790億円が投じられた。
JR東日本グループの総合車両製作所が、計63両の車両を供給した。タイの都市鉄道に日本製の車両が導入されるのは初めてだ。JR東日本は今回、東芝、丸紅と組むことで海外でのメンテナンス事業にも本格的に乗り出した。(バンコク=都留悦史)
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朝日新聞国際報道部
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