米で凶器持たない黒人少年 警官に撃たれ死亡

米で凶器持たない黒人少年 警官に撃たれ死亡
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アメリカ中西部シカゴの住宅地で先月、盗難車で警察の車両に体当たりしたあと走って逃げた黒人の少年が警察官に射殺された際、凶器を持たず、背中を撃たれていたことが明らかになり、警察官による黒人の射殺事件が相次ぐなか、抗議の声と波紋が広がっています。
先月28日、中西部シカゴの住宅地で18歳の黒人の少年が盗難車で警察の車両に体当たりしたあと、逃げ込んだ住宅の裏庭で警察官に射殺されました。

警察の捜査の在り方を検証する独立機関が5日に公開した、警察官が身に着けていた小型カメラの映像には、少年を追いかける警察官の様子や激しい発砲音が記録されています。少年が射殺された様子を映した映像は記録されていなかったということですが、少年は当時、凶器を持っておらず、背中を撃たれていたことが明らかになりました。

これについて、少年の遺族の弁護士は、警察官の行為は行きすぎであるほか、少年を射殺した警察官が意図的に都合の悪い映像を撮影しなかったなどと非難しています。警察は、発砲に関わった警察官3人を職務停止の処分にしましたが、アメリカでは警察官による黒人の射殺事件が相次いでいて、警察への抗議の声と波紋が広がっています。