2016年8月7日(日)

元ヤンキー20代当選議員「選挙活動の鍵は競艇場とサウナです」

20代当選「地方議員」の肖像

PRESIDENT Online スペシャル

著者
仁木 崇嗣 にき・たかつぐ
一般社団法人ユースデモクラシー推進機構 代表理事

仁木 崇嗣1986年奈良県生まれ。陸上自衛隊少年工科学校卒、デジタルハリウッド大学院修了。デジタルハリウッド大学メディアサイエンス研究所研究員。株式会社火力支援代表取締役。2015年、デジタルネイティブ世代を中心とした全国の若手地方議員やアクティビストと協働し、一般社団法人ユースデモクラシー推進機構(http://youth-democracy.org/)を立ち上げ、全国の地方議会のアップデートを通して日本の民主主義の質の向上を目指し活動中。

一般社団法人ユースデモクラシー推進機構 代表理事  仁木崇嗣=文 大杉和広=写真
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元ヤンキーの町議はいかに選挙を勝ち抜いたか?

前編では、元ヤンキーの20代当選議員である橋本真助(福岡県みやこ町議)さんが、体をはって暴力団と向き合い地域に貢献している様子を伺いました。今回はその後編として、選挙活動の様子や議会内での活動について迫ってみたい。
▼「日常の中にある生の声を聴いて、同じ立場から物事を見ることが大事」
――橋本さんの選挙陣営はやはり若い人が多いのですか?

そうですね。25歳で初めての選挙に臨んだときは、中学校、高校で一緒に悪さをしていた仲間が集まった感じだったのですが、2期目の選挙では、それに加え、近隣の市議会議員や町議会議員だけでなく、地元のお年寄りからも応援してもらえるようになりました。世代に関わらず町の変化に期待する人たちに支えてもらっています。

橋本さんの出陣式に参加する地元のお年寄りの方々。若者の頑張りを温かい目で見守っている。
――選挙期間中はどういう活動をされたのですか?

選挙カーで地域を回ったり、街頭演説を至る所でやったり、できることは全てやりきった上で、誰もやってないことは何かと考えて、まずは競艇場によく行きました。競艇場では、じいちゃんたちが「これは2番や、4番や」とか言っているところに入って「おいちゃん、これ3番がいいよ」というふうにしてコミュニケーションをとるんです。日常の中にある生の声が聞けますし、皆、それぞれの立場から町の事を考えているということもわかります。みんな、やっぱり自分の生活をよくしたいと思っているわけですよね。そこにいる人たちと同じ立場に立って、同じ目線で物事を見ることが大事だと思います。

それに気がついてから、サウナにも行くようにしました。サウナはストレス発散のために来る人が多いので、「日頃ここに住んでいてどう思う?」と訊ねると、いろんな意見が聞けるんです。「よし、わかった。実を言うとさ、俺、選挙出ちょるんよ」って。だいたい「嘘つくな」って言われるんですけど(笑)。そしたら「俺に投票せんでいいけえ、もし当選したら働きぶり見ちょって。4年後はちょっと考えちょって」って言って別れるんです。

 

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