NHKで初めての「ユニバーサル放送」
メインパーソナリティーは、三宅 健に決定!

♢みんなで応援!リオパラリンピック【会見】

メインパーソナリティーと手話キャスターの皆さんを迎え、会見が行われました。NHKでは、障害のあるなしに関わらずみんなが楽しめる、わかりやすい放送を目指します。

【出席】
三宅 健(メインパーソナリティー)
早瀬憲太郎(手話キャスター)
板鼻英二(手話キャスター)
貴田みどり(手話キャスター)

三宅 健さんコメント
パラリンピックの番組で、手話を使うキャスターが出演するのは初めての試みです。今からわくわくどきどきしています。番組では一人でも多くの方にパラリンピックのおもしろさ、奥深さ、試合にかける選手たちの思いを伝えていきたいと思います。そして障害のある方と無い方の理解がもっと進めばうれしいです。そもそも、私が手話を始めたのは10年くらい前。仕事の合間に、手話の講習会に通いました。その後、長らく休んでいました。そして、おととしから再び手話の勉強を復活させました。ですから、まだまだ力不足ではありますが、こういったかたちで手話を生かせる機会をいただくことになり、とても驚きましたが、今から気持ちが高ぶっています。これまで聴覚障害者の方と交流する中で、パラリンピックの放送に手話がついていなくて残念という声を聞くことがありました。今回の番組は、障害のある方も無い方もテレビの前で一緒に感動できる、そんな番組にしたいと思っています。

《プロフィール》
1979年生まれ、神奈川県出身。「NHK みんなの手話」のナビゲーターを担当して3年目。
1995年、V6のメンバーとしてデビュー。その後、テレビ・舞台など多方面で活躍中。近年の出演作は、舞台『Some Girl(s)』『炎立つ』、ドラマ「ほっとけない魔女たち」など。2016年は舞台『滝沢歌舞伎2016』に出演。

早瀬憲太郎

早瀬憲太郎さんコメント
非常に感動したことが2つあります。まず一つ目は、音声解説の字幕ではなく、“はじめから聞こえる人”、“目の見えない人”、“耳の聞こえない人”の三者が楽しめる番組のキャスターをさせていただけるということ。そしてもう一つ、三宅さんとは、1年間一緒に「みんなの手話」を担当させていただいていました。今日、「手話が上達しているかな」と期待をしていたのですが、先ほどのあいさつはすばらしかったですね。すばらしい手話表現で本当に感動しました。この感動を、そして、パラリンピックの魅力と感動を視聴者の皆様に伝えられるようにしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

《プロフィール》
1973年生まれ、奈良県出身。2007年度~14年度に「NHK みんなの手話」講師を担当。聴覚障害者の国際的スポーツ大会「デフリンピック」自転車競技に日本代表として出場(2013年)。1993年、学習塾「早瀬道場」を設立、塾長としてろう児の国語指導などを行っている。映画監督として、全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画『ゆずり葉』(2009年)の脚本・監督を手がけた。

板鼻英二

板鼻英二さんコメント
私は小さなときから陸上競技一本でやってまいりました。本当に、陸上を愛しているというくらいなんですね。早瀬さんと同じく、デフリンピックにも陸上競技の選手として10種競技に出場しました。今回の番組では、障害者スポーツの魅力、すばらしさをアスリートの目線で皆さんにお伝えしたいと思っております。

《プロフィール》
1981年生まれ。神奈川県出身。「NHK 手話ニュース」キャスターを担当し、ニュースを正確に、よりわかりやすく聴覚障害者に伝えている。会社員。趣味は、陸上競技に加え、ウエイトトレーニングというスポーツマン。「デフリンピック」陸上競技の10種競技に出場。障がい者スポーツ指導員の資格を持ち、身体障害や視覚障害のある人に、スポーツ(陸上競技)を指導している。

貴田みどり

貴田みどりさんコメント
私は小さなときからダンスをやっていて、体を動かすことが大好きです。いつもスポーツ番組を見て楽しんでいます。今回パラリンピックでは、世界記録を持っている選手がたくさんいらっしゃいますね。今年は誰が記録を更新するのか、楽しみにしております。三宅さんと一緒に、楽しく番組を伝えていけたらと思っております。

《プロフィール》
1988年生まれ、神奈川県出身。「NHK みんなの手話」講師アシスタント。特技は、クラシックバレエ、ジャズ・ヒップホップなどのダンスで、音楽の響きを体で感じることで踊る。2010年にNHK総合・ドラマスペシャル「心の糸」で林 加奈役として出演。全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画『ゆずり葉』に三井尚美役として出演。

「みんなで応援!リオパラリンピック」

【放送予定】9月9日(金)~20日(火)[Eテレ]後8:00~8:45

日本時間9月8日から19日まで12日間にわたって開催されるリオデジャネイロパラリンピック。試合のハイライトを中継録画でお伝えする「みんなで応援!リオパラリンピック」では、視覚や聴覚に障害のある方も含めたすべての人に試合を楽しんでもらうための「ユニバーサル放送」にチャレンジします。

年齢や男女の差、障害などの有無に関わらず、皆が使いやすいモノやサービスを「ユニバーサルデザイン」といいますが、「ユニバーサル放送」では、障害のあるなしに関わらずみんなが楽しめる、わかりやすい放送を目指します。

そのための工夫として、まず聴覚に障害のある方に向けて、スタジオでは手話でルールや見どころを伝え、競技の中継録画映像には試合の動きにぴったり合った字幕をつけます。視覚に障害のある方に向けては、音声だけで試合の全体状況がわかるような解説放送を目指します。NHKでは初めての試みです。

番組では、毎日、注目されるいくつかの競技にスポットを当て、じっくりと競技を楽しんでいただきます。

取り上げた番組はこちらです!

関連記事

その他の注目記事