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 リオ五輪開幕直前に車いすで聖火を運んだ、ブラジル人のイボ・ピタンギさんが6日、リオデジャネイロの自宅で亡くなった。90歳だった。地元テレビのグローボが伝えた。ピタンギさんは世界的な美容外科医として知られるという。

 ピタンギさんは、1926年、ミナスジェライス州で生まれた。リオデジャネイロ市内にクリニックをかまえ、ソフィア・ローレンさんら様々な著名人たちの整形手術をするなど、世界的な美容外科医として知られる一方、作家としても活躍した。亡くなる前日の5日には、リオ市内を車いすで五輪の聖火を運んだ。その翌日に自宅で心停止で亡くなったという。

 ブラジルのテメル大統領代行は6日、「ブラジルは、最も著名な科学者の1人を失った」と声明を出した。(リオデジャネイロ=平山亜理)