古いもの。
最近は「手紙」を書くことなど、ほとんどなくなってしまったが、子供の頃はよくレターセットを買っていた。アナログな時代、何かと出番が多かった心を伝える道具だ。そんなレターセットを入れる箱型ケースの上層部、今では茶封筒に、少し古くなってしまった80円切手、香典袋が我が物顔で陣取っている。中間層には、出かけた美術館で購入したポストカードや、外国で買ってきたメッセージカード、少し大人びた便箋が、そして一番底に子供の頃の残骸が眠っている。まるで、自分の人生を表した年表のようだ。
箱型ケースの蓋の裏側にはポケットがついていて、成人式の日にみんなで写した写真と、シール類がごちゃ混ぜに入っている。成人式の写真は、焼増ししてみんなに配ったあと余ってしまった写真だったと思う。私のことだ、写真を渡す際にこの箱の中から封筒を出し、余った写真は意味もなくここに入れておいたのだろう。
シール類のなかに、明治マーブルチョコレートのおまけシールが数枚入っていた。きっと古いものだろうと思って調べてみると、2001年頃のものらしい。なんだ、そんなに古くないな。このころ、マーブルチョコがマイブームだったのだろうか?自分では記憶にない。
こちらはシリーズ5の日本旅行。全49種のうち茨木、群馬、岡山の3種類。
茨城は水戸黄門。助さん、格さんも。
岡山は桃太郎、群馬にはだるまが描かれている。
これは、もう一つ前のシリーズ4のマーブルわんわんちゃん。全49種のうちの1種類。
ちょうどシリーズが切り替えになるころマイブームだったのだろうか。
好きだったピンクパンサーのシール。今でも豹は好きだ。
いつ頃の、どういうものかはわからない。変色して古そうに見えるが、はてさて・・
一番底で眠っている、子供の頃の残骸だ。
昭和58年5月1日発行、りぼん5月号のふろくで、トキメキトゥナイトという漫画のレターセットケースである。話しの内容は忘れてしまったが、この漫画が好きだったことは記憶している。昭和58年と言えば1983年、今から33年前のもの。
うっ・・しまった年齢が。
たぶん、この男の子、真壁君にときめいていたに違いない。
中に入っていたレターセット。1セットだけ残っている。
他にも、間違いなくラブレターの残りだろ?というハートいっぱいの封筒だけ1枚あった。便箋は書き直しでもしたのだろうか、残ってはいなかった。誰に書いたのか覚えていない・・なんて奴だ。
最後に、これもいつ頃の物かはわからないが1セットだけ残っていた。
間違いなく昭和、というのは一目瞭然である。
これ!
パッパパッパパパッパパッパパとちくるうとちくるうーヘヘーイ!ヘヘーイ!
かーわゆい かーわゆい えびぞるーう!!
何に使ったのか、まるで不明である。