尖閣接続水域 中国が航行の正当化主張

尖閣接続水域 中国が航行の正当化主張
6日午前、中国海警局の船6隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領海のすぐ外側にある接続水域に入り、中国の漁船およそ230隻がその周辺を航行しているのが確認されたことについて、中国外務省の報道官は船の航行を正当化したうえで、「日本が冷静に取り扱い、情勢を複雑化させうる行動をとらないよう強く望む」というコメントを発表しました。
この問題で、外務省の金杉アジア大洋州局長は6日昼前、東京にある中国大使館の公使に対し、電話で、直ちに接続水域から立ち去るよう求めるとともに、「中国側の行動は、現場の緊張をさらに高める一方的な情勢のエスカレーションで、日本として、決して受け入れられない」として、強く抗議しました。

これに対して、中国外務省の華春瑩報道官が6日夜、コメントを発表し、尖閣諸島と周辺の海域に「中国は争いようのない主権を有している」と主張して船の航行を正当化しました。そのうえで、「中国は、関連する海域での事態を適切にコントロールする措置をまさにとっている。日本が現在の事態を冷静に取り扱い、情勢の緊張や複雑化を招きうるいかなる行動もとらないよう強く望む」と要求しました。