今回は、アメリカで行われるゲームイベントの「GEN CON 2016」で発表される日本人ゲームデザイナーのゲームを紹介したいと思います。
A.ボウザ氏とのコラボ!『Welcome back to the dungeon』
ゲーム名 | Welcome back to the dungeon (2016, iello) |
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デザイン | Antoine Bauza, Masato Uesugi |
人数 | 2~4人 |
年齢 | 10歳~ |
時間 | 10~30分 |
「ダンジョンオブマンダム」の海外版「Welcome to the dungeon」の拡張ゲームです。拡張の扱いですが、こちらのゲーム単体でも遊べるようになっているようです。本作では4体のキャラクターが追加されています。
ゲームデザインは、「ヴォーパルス(Vorpals)」や「Twelve Heroes」のゲームデザイナー「上杉真人」氏です。今回の拡張では、「世界の七不思議」のゲームデザイナー「アントニー・ボウザ(Antoine Bauza)」氏とのコラボ作品となっています。
ふるよにの海外版!『Sakura Arms』
ゲーム名 | Sakura Arms (2016, BakaFire Party) |
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デザイン | BakaFire |
人数 | 2人 |
年齢 | 12歳~ |
時間 | 10~20分 |
キャラクター二人を選んで組み合わせ、それらのカードからデッキを構築し、相手と決闘します。特徴はこれらすべてが相手の目の前で行われることです。
(引用:桜降る代に決闘を)
- デッキを構築して闘う2人用ゲームです。キャラクター毎に異なった個性をもっており、それらをうまく駆使して相手を倒します。 日本では、「ふるよに」の略称で呼ばれており、大会なども開催されています。
ゲームデザイナーは、「惨劇RooperR」シリーズのゲームデザイナー「BakaFire」氏です。アメリカでは、「惨劇RooperR」がZ-man Gamesから出版されており、人気のようです。
フランスのボードゲーム雑誌の表紙を飾ったゲーム『Imagine』
ゲーム名 | Imagine (2016, Gamewright) |
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デザイン | 藤田 真吾 (Shingo Fujita), 大木基至 (Motoyuki Ohki), Hiromi Oikawa |
人数 | 3~8人 |
年齢 | 12歳~ |
フランスのボードゲーム雑誌『plato』に、ピクテル海外版『Imagine』のインタビューが掲載されました。付録として、Imagineの追加テーマカードがついています! #ピクテル #pictell pic.twitter.com/zVfF1xuEhQ
— ボドゲイム@ゲムマ2016春F11 (@bodogeimu) 2016年7月21日
海外ではドーナツ屋!『Doughnut Drive-Thru』
ゲーム名 | Doughnut Drive-Thru (2016, Grail Games) |
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デザイン | いかが屋 (Ikaga-ya) |
人数 | 3~4人 |
年齢 | 10歳~ |
時間 | 20~30分 |
ボードゲームPodcast 『いかとりにょりのいかがわしいラジオ』を配信している「いかが屋」さんが、ゲームマーケット2015秋で発表したゲーム「パンパカパン」のリメイクです。テーマがパン屋さんからドーナツ屋さんに変更になっており、ルールも多少変更になるとか。
「シンデレラが多すぎる」の海外版を手がけたことのあるオーストラリアのメーカー「Grail Games」が手掛けています。
ダイスでコロニーを発展させよう!『Colony』
ゲーム名 | Colony (2016, Bézier Games, Inc) |
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デザイン | Ted Alspach, Toryo Hojo, N2 |
人数 | 1~4人 |
年齢 | 13歳~ |
時間 | 45~60分 |
「ノイシュヴァンシュタイン城」や「シティー・ビルダー」の作者である「Ted Alspach」と「北条投了」氏の共作のゲームです。「北条投了」氏のデザインした「エイジ・オブ・クラフト(AGE of CRAFT) ~大建築時代~」をリメイクした作品となっています。資源をやりくりして建物を建てることで発展させる拡大再生産ゲームです。ダイスを使って資源獲得などのアクションを行います。
海外でもコアなファンが生まれるかも?『Hert of crown』
ゲーム名 | Heard of Crown (2016, Japanime Games) |
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デザイン | ginkgo |
人数 | 2~4人 |
年齢 | 12歳~ |
時間 | 30分 |
帝国の皇位継承者争いがテーマのデッキ構築型カードゲームです。個人の山札を循環してカード効果をプレイするシステムになっており、ドミニオンクローンのシステムとも呼ばれています。
個性的な王女様を擁立するという点が大きく異なっており、日本国内に熱狂的なファンを多いです。出版社は、「Japanime Games」が手掛けており、「たんとくおーれ」の多言語版の販売なども手掛けています。
モンスターを談合して倒そう!『Dungeon Busters』
ゲーム名 | Dungeon Busters (2016, Mayday Games) |
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デザイン | 榎 智洋 (Tomohiro Enoki) |
人数 | 3~5人 |
年齢 | 8歳~ |
時間 | 20分 |
ダンジョンに潜り、モンスターを倒して宝石を貰い山分けをするゲームです。山分けの優先度がより低い数字を出したプレイヤーなのですが、モンスターは倒さなければいけないというジレンマがあるゲームです。
日本では「ダンゴー・ダンジョン」というタイトルで「榎之家」から発表されています。イラストなどはそのままですが、海外版では少しルールが異なっているとか。
ワーカープレイスメントクイズゲーム!『Word Portes』
ゲーム名 | Word Porters (2016, Pandasaurus Games) |
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デザイン | Hisashi Hayashi |
人数 | 3~6人 |
年齢 | 6歳~ |
時間 | 20分 |
ワード連想クイズゲームです。配られたお題について、連想される単語のヒントを出して他のプレイヤーに当ててもらうゲームです。答えあわせ時、当てて貰えた分だけ得点になります。言葉のチョイスに突っ込みが入るパーティーゲームです。
過去にブログでも紹介させていただいているので、詳細はそちらをご参照ください。
12人の英雄で闘う2人用ゲーム!『Twelve Heroes』
ゲーム名 | Twelve Heroes (2016, Product Arts) |
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デザイン | Takashi Sakaue, Masato Uesugi |
人数 | 2人 |
年齢 | 12歳~ |
時間 | 20分 |
12人の英雄を編成し、領土拡大を巡って争う2人対戦カードゲームです。ゲームデザインは、「Product Arts」の「坂上卓史」氏と「I was game」の「上杉真人」氏です。今回のGenConは「Product Arts]として出展しています。
親方になって江戸の町を練り歩け!『IKI』
ゲーム名 | IKI (2016, UTSUROI) |
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デザイン | Koota Yamada |
人数 | 2~4人 |
年齢 | 14歳~ |
時間 | 60~90分 |
江戸の町の親方になり、最も粋な1年を過ごすゲーム。様々な職人を雇い、町でできることを増やしながら町を練り歩きます。職人のところで資源をもらったり、交換したりしながらより多くの勝利点の獲得を目指します。昨年、Kickstarterで約8万ドルを調達した「IKI」をGenConでも販売するみたいです。
おわりに
- アメリカのゲームショーなのに、あえて日本人ゲームデザイナーのゲームを取り上げさせていただきました。おおっ、あのゲームが海外版に?なんてのを楽しんでいただければ幸いです。
ゲームデザイナーの皆さまにおかれましては、こういった海外出版社の方に売り込んでみるのも夢があるかも?
それではまた~
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