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「都民見下し、逃げ続けた」鳥越俊太郎氏、真の苦難はこれから? まだ眠る「スキャンダルネタ」と穴だらけの知識

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鳥越俊太郎氏(Natsuki Sakai/アフロ)

 31日の東京都知事選挙投開票の結果、小池百合子氏が圧勝で新たな都知事となることが決まった。大きな騒ぎとなった舛添要一都知事の後釜争いとあって大きな注目が集まっていたものの、出馬した面々には大きな期待感を世間が持っていないという不思議な選挙だった。

 そんな中、今回の選挙におけるある意味での「主役」は、やはり3位に大敗した鳥越俊太郎氏だろう。「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)による女性スキャンダル連発によって、一躍時の人となってしまった。悪い意味で。

 鳥越氏は敗戦の弁において「選挙戦中には、私のまったく事実無根のことを報道されて、週刊誌の選挙妨害に近いかたちで、そういう影響もあったと思いますけれども、基本的にはやはり、私の力不足ということがおそらくこの結果につながっていると思います」と、週刊誌報道が選挙に影響してしまったと語っている。事実無根ということで2誌を告訴している鳥越氏だが、本当に事実無根かは今後の裁判で明らかになるだろう。2誌側もだいぶ自信を持っているようだが......。

 鳥越氏はこれまで出馬会見で「公約はこれから考える」と発言し討論番組に出演しない、開票当日の池上彰の特番での対談も拒否するなど、常にメディアから逃げ続けていた。もともと行政も社会政策も、歴史や地政学もまったく知らず、推薦する野党側の意見と真逆の論調で周囲を困惑させるなど、「付け焼刃出馬」の印象が強かった鳥越氏。メディアに極力出演しなかったのは、それによって「ボロ」が出るのを避けたかったからか。すでに遅かったが。

 しかし、自身の女性スキャンダルに関してだけはとにかく真っ向から否定し、弁護士まで立てて裁判を争う構えを見せた。都民に対しベストを尽くさず、自身のスキャンダルには全力を尽くす様に、自分本位かつ都民を見下しているような印象を抱いた人も多いのではないか。