山崎豊子さんの命日 「豊子忌」に決まる
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「白い巨塔」などの作品で知られ、3年前に亡くなった作家の山崎豊子さんの業績をしのんで、命日の9月29日を「豊子忌」(とよこき)とすることを山崎さんにゆかりの人たちが発表しました。
「大地の子」や「白い巨塔」など数多くの社会派の作品を残した作家の山崎豊子さんが亡くなってから、来月で3年になります。
2日、出身地の大阪で、山崎さんのおいなど、ゆかりのある人たちで作る実行委員会が記者会見を開き、命日の9月29日を山崎さんの業績をしのぶ文学忌、「豊子忌」とすることを発表しました。
文学忌は、亡くなった作家や俳人、歌人の業績を振り返り、過去の作品に親しんでもらおうと命日に合わせて設けられ、多くは亡くなった人や作品の名前、あるいは故人をしのばせる季節の風物詩などにちなんで名付けられます。
実行委員会によりますと、山崎さんの文学忌の名称は、作品名にちなんで「花簾忌」(かれんき)などが検討されたということですが、会見でおいの山崎定樹さんは、「数ある作品の中で、どれか一つの名前は選べなかった。最後は満場一致で豊子忌に決まりました」と選考のいきさつを説明しました。
来月29日が最初の豊子忌になるということで、大阪・天王寺区の寺にある山崎さんのお墓が、4日間にわたって初めて一般に公開されるということです。
山崎さんの秘書を務めていた野上孝子さんは、「先生のストレートな性格にぴったりな名前で、シンプルだけど多くの人が覚えやすいと思います」と話していました。
2日、出身地の大阪で、山崎さんのおいなど、ゆかりのある人たちで作る実行委員会が記者会見を開き、命日の9月29日を山崎さんの業績をしのぶ文学忌、「豊子忌」とすることを発表しました。
文学忌は、亡くなった作家や俳人、歌人の業績を振り返り、過去の作品に親しんでもらおうと命日に合わせて設けられ、多くは亡くなった人や作品の名前、あるいは故人をしのばせる季節の風物詩などにちなんで名付けられます。
実行委員会によりますと、山崎さんの文学忌の名称は、作品名にちなんで「花簾忌」(かれんき)などが検討されたということですが、会見でおいの山崎定樹さんは、「数ある作品の中で、どれか一つの名前は選べなかった。最後は満場一致で豊子忌に決まりました」と選考のいきさつを説明しました。
来月29日が最初の豊子忌になるということで、大阪・天王寺区の寺にある山崎さんのお墓が、4日間にわたって初めて一般に公開されるということです。
山崎さんの秘書を務めていた野上孝子さんは、「先生のストレートな性格にぴったりな名前で、シンプルだけど多くの人が覚えやすいと思います」と話していました。
著名な作家たちの「文学忌」は
文学忌は、亡くなった作家や俳人、歌人の業績を振り返り、過去の作品に親しんでもらおうと命日に合わせて設けられ、多くは亡くなった人や作品の名前、あるいは故人をしのばせる季節の風物詩などにちなんで名付けられています。
例えば、芥川龍之介の場合は作品にちなんで「河童忌」(かっぱき)、司馬遼太郎さんは「菜の花の沖」という作品の名前と司馬さんの愛した野の花にちなみ、「菜の花忌」と名付けられています。
今も多くのファンに親しまれ、各地で催しが開かれるのは、6月19日に行われる太宰治の文学忌「桜桃忌」です。短編「桜桃」にちなんで名付けられました。この日は、東京・三鷹市の寺の墓前で供養が行われるほか、出身地の青森県や、「富嶽百景」の舞台になった山梨県などゆかりのある土地でも、それぞれ太宰をしのぶ催しが開かれます。
また、平成22年に亡くなった井上ひさしさんの文学忌は、作品名にちなんだ「吉里吉里忌」です。生まれ故郷、山形県川西町で去年から催しが始まり、町や、ゆかりの深い出版社が中心になって、作品の魅力を語る講演会などを行っています。
文学忌は、作家の業績を改めて振り返り、過去の作品に親しむための重要な節目となっています。
例えば、芥川龍之介の場合は作品にちなんで「河童忌」(かっぱき)、司馬遼太郎さんは「菜の花の沖」という作品の名前と司馬さんの愛した野の花にちなみ、「菜の花忌」と名付けられています。
今も多くのファンに親しまれ、各地で催しが開かれるのは、6月19日に行われる太宰治の文学忌「桜桃忌」です。短編「桜桃」にちなんで名付けられました。この日は、東京・三鷹市の寺の墓前で供養が行われるほか、出身地の青森県や、「富嶽百景」の舞台になった山梨県などゆかりのある土地でも、それぞれ太宰をしのぶ催しが開かれます。
また、平成22年に亡くなった井上ひさしさんの文学忌は、作品名にちなんだ「吉里吉里忌」です。生まれ故郷、山形県川西町で去年から催しが始まり、町や、ゆかりの深い出版社が中心になって、作品の魅力を語る講演会などを行っています。
文学忌は、作家の業績を改めて振り返り、過去の作品に親しむための重要な節目となっています。