原爆に翻弄された一族の話。
佐々部清監督作品。2007年公開。
出演・田中麗奈、麻生久美子
前半は、広島に落とされた原爆に被爆した皆実が、その10年後に味わう様々な体験を描く。
広島市の原爆スラムを舞台にして、被爆した女性の10年後の姿と、原爆症に苛まれる広島市民を突如襲った現実を描く。
一方後半は舞台が現代に移り、皆実の弟・旭は中年となる。その娘、七波が主要な登場人物。
父親の謎の行動を心配した 娘の七波は、父のあとをこっそりつけていく。そして広島で彼女はいままで語られなかった自分の家族のことを知ることになる。
旭と共に自らのルーツと向き合う七波、原爆がもたらしたものをその目で見つめていく東子
静かな映画だけど、原爆の恐ろしさは、ひしひしと。
「ストレートに反核を叫ぶのも一つの方法だと思うが、静かに人間を描くことにより、この映画はより印象深く、原爆の恐ろしさを伝えることに成功していると思う」
テレビで、映画「夕凪の街 桜の国」を見た。いろいろな意味で感動した。多くの人に見て欲しい映画だ。 広島の原爆で生き残った女性が、自分は、幸せになっていいのだろうかと葛藤する中で、「生きとってくれて ありがとう」という言葉に出会う。www.yunagi-sakura.jp
『夕凪の街 桜の国』 「ヒロシマ」の話は辛い、って観ていなかった映画を今日観ました。 あの時代を生きた人も、後に生きる人もみんな、人には言えない深い闇があって…でも人と人が繋がって、互いに「辛いね、辛かったね」って声を掛け合えることで、背負っているものがちょっぴり軽くなれる。
原爆の「後」を描いた名作
井上ひさしの小説を2004年に映画化。
監督・黒木和雄
主演・宮沢りえ、原田芳雄
広島の原爆投下から3年、苦悩の日々を送る主人公・美津江と父・竹造が悲しみを乗り越え、未来に目を向けていく…。
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」美津江は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」父の願いが、ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語
親子の会話と原爆の痕跡の品々(原爆資料)で原爆の悲惨さを観るものにイメージさせるという手法
逆に、原爆の「直前」までを淡々と描く。
「父と暮らせば」と同じく黒木和雄監督作品。
1988年公開。
主演・桃井かおり
「昭和20年8月9日午前11時02分」までの24時間の家族を描く戦争映画
8月8日に三浦家の次女が結婚、そして9日の早朝には長女が出産するなど、慎ましい幸福な様子が描かれる。
ささやかな結婚式が行われようとしています。空襲警報が出たらタイヘンということで、あわただしく写真を撮る親戚一同
苦しい毎日の中にも生きている喜びや悲しみが『人の暮らし』があったが核爆弾は全てをなぎ払って消し去った
「海街diary」や「そして父になる」などを生んだ名監督。
「原爆によって結局何が失われたのかを直接的に描かず、想像の中で描いてもらう。こちらの描写が好きなんですよね」
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