08月02日 21時36分
おととし、噴火した御嶽山で国の天然記念物ライチョウの生息に噴火の影響が出ていないか岐阜県が初めて調査したところ、ヒナを連れたライチョウの姿が確認され、岐阜県は「今回調べた立ち入りが規制されていない範囲では、噴火の影響はほとんどないと考えられる」と話しています。
この調査はおととし9月の噴火で御嶽山に生息するライチョウに影響が出ていないかどうかを確認しようと、岐阜県が噴火後、初めて実施しました。
県の職員や「日本野鳥の会岐阜」のメンバーが、ことし6月から3回にわたって立ち入りが規制されていない岐阜県側の山頂付近で行い、前回の平成7年の調査で確認された縄張りに、今もライチョウがいるかどうかなどを調べました。
その結果、7月31日から行われた3回目の調査で、火口から約2キロの「三の池」付近で、6羽のヒナを連れたメスやヒナ1羽を連れた別のメス、それに、ふ化したと見られる6つの卵の殻が見つかったということです。
岐阜県の水谷嘉宏自然環境対策監は「立ち入りが規制されていない範囲では噴火の影響はほとんどないと考えられる。調査内容を分析し、ライチョウが増えていくように対策を検討していきたい」と話しています。
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