米国に設置された旧日本軍従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」を撤去するよう訴訟を起こしていた日系極右団体が控訴審でも敗訴した。米ロサンゼルス第9連邦控訴審裁判所は4日(現地時間)、日系極右団体のメンバーたちがグレンデール市を相手取り起こしていた平和の少女像撤去訴訟で、「原告側の主張は理由がない」として棄却した。
「歴史の真実を追求するグローバル連合(GAHT)」という日系極右団体は2014年2月、「グレンデール市が歴史的に証明されていない旧日本軍従軍慰安婦をテーマにした象徴物を建てたのは連邦政府の外交権を侵害するもので憲法違反だ」としてロサンゼルス連邦地裁に少女像撤去訴訟を起こした。また、この訴訟が却下された後も、カリフォルニア州一審裁判所にグレンデール市議会と市職員が少女像銅板に刻まれる内容について採決をしていなかったという理由で再度訴訟を起こしていた。
米国の裁判所はこれに対して、「グレンデール市は少女像を外交問題に利用しておらず、連邦政府の外交方針と一致している」として、GAHTの請求を棄却した。GAHT側が事実上、最後の法廷抵抗となる控訴審裁判所訴訟でも完敗したことにより、少女像撤去問題をめぐる法廷での攻防は終結したものと見られる。カリフォルニア韓米フォーラムのキム・ヒョンジョン事務局長は「これでロサンゼルスだけでなく、ほかの都市でも慰安婦関連の活動をより自由に行うことができるだろう」と述べた。