松本江里加
2016年8月2日03時00分
日米の友好を願って戦前に米国から贈られ、戦時中には「敵国の人形」として多くが焼かれたり捨てられたりした「青い目の人形」。府内で現存するのは7体とされてきたが今春、京都市の民家で8体目が見つかった。2日から立命館大学国際平和ミュージアム(北区)で開かれる「戦争展」で公開される。
人形は身長約40センチ。傾けると目が開閉する。1927(昭和2)年から約1万2千体が、日本各地の小学校や幼稚園に贈られた。
米国での排日機運の高まりを心配した宣教師シドニー・ギューリック博士が、「子供たち同士の交流で未来の平和を担ってほしい」と、日本へ人形を贈ることを提唱した。人形には「アン」「メリー」などと名前が付けられ、手作りの衣装とともに日本に届けられた。
青い目の人形を研究する元小学…
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