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 安倍晋三首相は3日午前、「我が国の安全保障に対する重大な脅威で、許しがたい暴挙だ。北朝鮮に断固抗議した。毅然(きぜん)と対応していく」と首相官邸で記者団に語った。政府は官邸対策室で情報を集約。首相は①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し迅速・的確な情報提供②航空機、船舶などの安全確認の徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとることを指示した。

 また中谷元・防衛相は同日、「現時点で付近を航行する航空機や船舶への被害報告は確認されていない」とした。防衛省はミサイルを「ノドン」の可能性があると分析しており、北朝鮮の西岸から東北東に向け、約1千キロ飛翔(ひしょう)したとみている。

 岸田文雄外相も、「9時31分に、北京の大使館ルートを通じて(北朝鮮に)抗議をした。米国、韓国をはじめとする関係国としっかり連携し、情報分析に万全を期すよう指示を出した」と述べた。

 3日午後の内閣改造で防衛相への起用が固まっている自民党の稲田朋美前政調会長は、「東アジアの情勢はかつてないほど緊迫をしており、しっかりと政府の一員として日本の安全を守っていく。緊張感を持って取り組んでいく」と党本部で記者団に語った。

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