山野健太郎
2016年8月5日11時19分
■「核といのちを考える」シェア 広島・長崎:4
「いま関心のある国際ニュースは?」
「オバマ!」
6月21日、長崎県立長崎南高校(長崎市)であった平和教育の授業。講師役の長崎大多文化社会学部3年、秀(ひで)総一郎(21)の問いかけに、約20人の生徒たちが一斉に声を上げた。
「実はね、この前、そのオバマ大統領に会ってきたんだよ」
「おお」「すごい」
授業は、ナガサキ・ユース代表団の大学生による平和教育「ピース・キャラバン」。原爆被害を伝えるのが中心の平和教育に疑問を抱き、核兵器があり続ける「現在」、核廃絶に向けた「未来」に焦点をあてる。
秀は熊本出身。大学で核問題を議論しても、長崎や広島の出身者とそれ以外の学生とでは理解に差があると実感した。カナダに留学したとき、原爆のことを聞かれても十分伝えられなかった。「長崎にいるからには原爆をもっと知りたい。世界に発信したい」。ユースの活動に力を入れた。
5月27日、秀はオバマ米大統…
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朝日新聞国際報道部
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