連続テレビ小説 とと姉ちゃん(106)「常子、ホットケーキをつくる」 2016.08.04


(谷)「あなたの暮し」が終わるかもしれません。
広告主が降りてしまって首が回らなくなったらしい。
(花山)もう私には関係ない。
(谷)話だけでも聞いてやって下さい。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(三枝子)どうぞ。
(美子)ありがとうございます。
慣れない酒など飲んで…。
酔ってはいません。
酔っ払いほどそう言うんだ。
先に休んでなさい。
はい。
失礼します。
君の言いたい事など分かる。
「あなたの暮し」が最後になるかもしれないから最後に私と…っていう事だろう?君らの思い出作りに協力する気などない。
「あなたの暮し」は花山さんにとっても大事な雑誌でしょう。
何を言われようが私に戻る気は…。
自分でおっしゃった事は守って下さい。
何?花山さん教えて下さいましたよね?自分が出した企画は最後まで責任を持てと。
だったら最後までやり遂げて下さい。
次の企画は花山さんが出した小麦粉の新しい料理なんですから。
小麦粉?まさか君たちは私の企画を盗んだのか?私が悪いんです。
花山さんの考えた企画が掲載される事になればとと姉ちゃんと花山さんがもう一度話し合う機会が出来ると思ったんです。
でも…。
その…花山さんの企画だと明かす前に次の出版が最後になりそうになって…。
出版の準備をしているとやっぱりとと姉ちゃんには花山さんが必要なんだって思ったんです。
「あなたの暮し」は花山さんがいらっしゃらないと成り立たないんだって。
だからお願いします。
戻って企画を完成させて下さい!随分勝手な言いぐさだな。
断る。
分かりました。
諦めます。
おいいいのか?
(花山)これは?闇市で探されてた鉛筆です。
私が気に入ったものを2本選びました。
お気に召さなければ誰かにあげて下さい。
谷さんわざわざありがとうございました。
失礼します。
(谷)おい…おい君!
(ため息)花山さんの気持ちも分かりますが広告も載せない事になったんだし戻ってやってもいいんじゃないですか?やりたい事を全部やれる編集長なんていません。
それに小橋君のところ以上に好きな事をやらせてくれる環境なんかないでしょう。
花山さんは小橋君とだから小橋君は花山さんとだから「あなたの暮し」はできるんだ。
おっしゃる事は分かります。
…があの子が気持ちを改めない限り…。
ああ…それならもう小橋君は気持ちを改めてますよ。
あ…実は妹さんだけじゃなく小橋君からも泣きつかれてるんですよ。
どうしても花山さんを説得してほしいと。
彼女が?ええ。
自分の過ちに気付いて謝罪したいらしいんですよね。
今になって花山さんの言ってた事が身にしみて分かったんでしょうねえ。
あっだいぶん泣き腫らした顔してましたよ。
そうですか…。
うん。
(宗吉)よし。
ホットケーキの作り方はこれで間違いねえ。
(鞠子)そうですか…。
(常子)ご苦労さまでした。
おいお前ら!お通夜みてえな顔すんじゃねえよ!
(ため息)どうした?美子。
まだ廃刊と決まった訳じゃないだろ?ん?・
(谷)よう。
谷さん!どうされたんですか?まあ…ちょっとね。
皆さんおそろいですよ。
(水田)え〜!花山さん。
しばらく来ない間にここも変わったな。
そうですか?特には変わりないと思いますが。
あそこの机が曲がってる!そこの机も。
私が毎日帰る前に直していたのに。
私はあまりそういう事は気にしませんので。
広告を載せないと決めたそうだね。
はい。
だから最初から言ったんだ!結局君はその場しのぎの考えで余計に事態を悪化させただけじゃないか。
申し訳ありません。
ただ…。
私は社長として最善の方法を選んできたつもりです。
わざわざそんな事をおっしゃりにここまでいらしたんですか?何を言っている!君が私に謝罪したいというからここに来たんじゃないか。
何で私が謝らなければならないんです?私に戻ってきてほしいからだ。
何をおっしゃってるんですか?誰がそんな事…。
痩せ我慢をするな。
私に戻ってきてほしいと谷さんに泣きついたんだろ?泣き腫らした顔をして!そんな事は言ってません!言ってた話と違うじゃないか!あ…。
脚色だよ…脚色。
お互い素直になれないから俺なりのプレゼント。
全く不愉快だ!失礼する。
待って下さい。
お帰りになる前にお伝えしたい事があります。
次の号でものすごくいい企画を美子が思いついたんです。
私たちだけでも今まで以上の雑誌を作ってみせますから。
それは違うの。
小麦粉の企画は花山さんの発案なの。
どういう事?私が花山さんから企画の話を聞いててでそれをみんなに…。
ごめんなさい。
(谷)あ…それでその小麦粉を使った料理ってのは?ホットケーキです。
ホットケーキ?ああ…パンの代用品になってどの家庭でも簡単に作れる。
ああ…確かにいいアイデアだな。
結局私は何も思いつかなかった。
そうか…。
花山さんでもそうなんですね。
(水田)ホットケーキには2人じゃなきゃたどりつけなかったって事ですよね。
うん。
やっぱり2人じゃなきゃ作れないって事ですね。
花山さんお願いします。
戻ってきて下さい。
とと姉ちゃんからもお願いして。
あ〜辛気くせえのは嫌なんだよ。
ま〜るく収めようぜ。
ホットケーキみてえによ。
(谷)小橋君。
折れるべき時には折れる事も社長業の秘けつだよ。
私は折れません。
とと姉!花山さん。
この度は申し訳ありませんでした!「あなたの暮し」の理念を決して折らないためには花山さんがどうしても必要なんです。
今回の出版が最後になってしまうかもしれませんがどうかもう一度だけ帰ってきて頂けませんか?お願いします!
(美子鞠子)お願いします!うんまあ…。
そこまで言われてはしかたがないね。
今…花山さんがおっしゃっていた広告をとる事の恐ろしさを身にしみて感じております。
ですがあの時あの判断をしなければ5号で恐らく潰れていたでしょう。
私はこの会社と雑誌を守らなければなりません。
ですからこれからぶつかる事もあるとは思いますが私は販売拡大と管理に一生懸命努力していきたいと思います。
花山さんは一切の妥協をせずによりよい雑誌作りに集中して下さい。
分かった。
今後ともよろしくお願いします!
(鞠子美子)お願いします。
こちらこそ。
谷さん。
ご尽力頂きありがとうございました。
何言ってんだ…礼なんていらないよ。
ゆうべ一緒に花山さんを説得しに行って下さったの。
そうだったんですか。
ありがとうございました。
本当にもういいって。
礼ならもうもらってるしね。
えっ?君が買った1本…あの鉛筆。
そしてもう1本は花山さんが気に入ったんだとさ。
そうなんですか?小橋君。
皆さん。
これからも応援してますよ。
ありがとうございます!
(鞠子美子)ありがとうございます。
さあ時間がない。
作業はどこまで進んでる?ホットケーキの原稿はもう完成しています。
読んでみて下さい。
これでは駄目だ。
えっ?やはり私がいなくては何もできないようだね。
どうしてです?どこが悪いか具体的に言って下さい。
「どこ」ではない。
全部駄目だ!そんな…。
ひどいなあ。
そんな言い方…。
(緑)何か久しぶり。
この感じ。
やっぱりこれがないと我が社じゃないわ。
そうなのか?常子。
ええ。
あなたは?ああ俺ですかい。
こいつらとは昔からの知り合いで。
近所にお店を出される料理人の森田宗吉さんです。
料理記事の監修もして頂いてます。
そうでしたか。
突然で申し訳ない。
今からお店へ伺っても?今からですかい?構わねえけど…。
それから君にも協力してもらおう。
え…僕ですか?
花山が何をたくらんでいるのか。
常子は戸惑いながらもワクワクとした思いが込み上げているのを感じていました
2016/08/04(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(106)「常子、ホットケーキをつくる」[解][字][デ][再]

花山(唐沢寿明)は谷(山口智充)の言葉に耳を貸さない。美子(杉咲花)は次号の特集が花山の企画した小麦粉料理だと明かし、二人そろわなければ雑誌が出来ないと説得する

詳細情報
番組内容
もう私には関係ない。花山(唐沢寿明)は谷(山口智充)の言葉に耳を貸そうとしない。谷を連れてきた美子(杉咲花)は、自分の企画に最後まで責任を持つべきだと次号の特集が小麦粉料理であることを告げる。花山の企画をやれば、もう一度常子(高畑充希)と話す機会ができるのではと思ったからだと美子は説明する。随分勝手な話だと怒る花山。しかし、谷は常子のところ以上に、花山が自由に雑誌を作れる場所はないと再び説得する。
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,ピエール瀧,平岩紙,奥貫薫,伊藤淳史,山口智充,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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