「富士山から飛び降りる覚悟で」蓮舫氏が正式な表明
民進党の蓮舫代表代行(48)は5日、党本部で記者会見し、任期満了に伴う党代表選(9月2日告示、15日投開票)に立候補する意向を明らかにした。正式な表明は蓮舫氏が初めて。岡田克也代表ら現執行部が蓮舫氏を推している。
蓮舫氏は次期衆院選での共産党との選挙協力について「(先の参院選の)基本的枠組みは維持しつつ、検討を必要とする」と述べ、見直しに含みを持たせた。野党共闘の継続を期待する執行部系と、批判的な非執行部系の双方に配慮したとみられる。安倍晋三首相が目指す憲法改正については「9条は絶対に守る」と明言し、地方自治などを挙げて「必要な条文があれば党内で議論して提言する」と述べた。国会の憲法審査会の議論にも積極的に応じる考えを示した。
立候補について蓮舫氏は「富士山から飛び降りるぐらいの覚悟を決めた」と説明。民進党の現状を「私たちには対案、提案、提言があるが、残念ながら国民に届いていない。批判ばかりだと思われている」と指摘し、「国民に(選挙で)選んでもらえる政党にしたい」と党勢回復に意欲を示した。
蓮舫氏は元キャスターで、参院東京選挙区から当選3回。民主党政権で行政刷新担当相を務めた。今後は立候補を探っている前原誠司元外相(54)、長妻昭代表代行(56)、玉木雄一郎国対副委員長(47)らの動向が焦点になる。【松本晃】