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 ドイツ公共放送ARDが4日発表した世論調査によると、メルケル首相の支持率は47%で前月調査から12ポイント下落した。2013年に第3次メルケル政権が発足して以来2番目の低さ。過激派組織「イスラム国」(IS)を信奉するシリア人らによる襲撃事件を受け、難民受け入れ政策を進めてきた首相に厳しい目が向けられた形だ。

 調査は今月初めに行われた。首相の難民政策について「満足していない」と答えた割合は65%に達した。政党支持率では、最大与党キリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)が合わせて34%だったのに対し、難民流入阻止を掲げる「ドイツのための選択肢」(AfD)は12%だった。(ベルリン=高野弦)