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【プロ野球】

山田も負けじと31号決勝2ラン! ヤクルト7連敗でストップ

2016年8月4日 紙面から

◇ヤクルト6−4広島

 ヤクルトが競り勝ち、連敗を7で止めた。3−4と逆転された直後の6回に内野ゴロで追い付き、7回に山田の31号2ランで勝ち越した。7回を抑えた松岡が2勝目、秋吉が9セーブ目。広島はヘーゲンズが誤算で3連勝はならなかった。

     ◇

 これぞ主砲の一発。ヤクルトは、山田の一振りでシーソーゲームを制し、7連敗のトンネルから脱出。真中監督は「追加点が取れず追い付かれ、嫌な展開の中で、山田のホームランが流れをぐっと持ってきてくれた。チームと一緒に、山田もシュンとしてる感じもしていたが、これで乗って行ければ」と満面の笑み。緑と赤に塗り分けられた満員の神宮のスタンドで、大敗した前日の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように傘の波が踊った。

 連敗が始まった26日に雄平が左脇腹肉離れを発症し、翌日登録抹消。すで畠山、川端と主力が次々に故障離脱しており、フル出場している山田一身に負担がかかっていた。

 本人は「打線は波があるものだから気にしていない」と話していたが、この7連敗中の打率は1割3分、1本塁打。トップを走っていた3冠のうち、本塁打はDeNA・筒香に抜かれ、打率、打点とも2位に迫られている。

 4−16で完敗した前日は、第1打席で15打席ぶりに内野安打を放った後、3三振。守備ではアウトカウントを間違え、併殺を取り損ねるポカもあった。調子が下降気味だと自覚はあったが、「ネクストで急に、2年くらい前に杉村コーチに言われた言葉がぽんと浮かんだ。『こんな時こそ初球から積極的に行け』って」。同点の7回2死三塁、絶好のチャンスに、臆さず初球を決勝弾にした。

 「今日だけにならないよう頑張ります。毎日1安打ずつ打てれば」。こんな時でもヒーローは、浮かれず前に進む足を止めない。 (竹村和佳子)

 

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