映画「ぼくとアールと彼女のさよなら」をDVDで観ました。
素直になれない10代の感情をそのまま描いています。
無理に感動させようとしない所が好感持てます。
【映画情報】
タイトル:ぼくとアールと彼女のさよなら
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
原作:ジェシー・アンドリューズ
出演:トーマス・マン、オリヴィア・クック、RJ=サイラー
日本公開:未公開
上映時間:106分
備考:2015年サンダンス映画祭にてグランプリと観客賞のW受賞
これだけ評価されているのに日本では劇場未公開の作品です。
確かにキャストの知名度は低いけど、完全にスルーされるのはちょっと残念すぎ。
簡単なあらすじ
男子高校生のグレッグは友達と呼べる相手もおらず、なぜか気が合うアールと共に名作のパロディー映画を作る冴えない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染みだが疎遠になっていた女の子のレイチェルが白血病になり、グレッグの母親は彼にレイチェルの話し相手になるよう強制する。最初は無理やり付き合っていたグレッグとレイチェルだったが、次第に打ち解けていく。しかし、レイチェルの病状は次第に悪化していき、グレッグは彼女を励ますためにアールとオリジナルの映画を作ろうとするが……。(引用:amazon)
『ぼくとアールと彼女のさよなら』7.20先行デジタル配信/8.3DVDリリース
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホンについて
「21グラム」「バベル」「アルゴ」などのセカンドユニット(第2班)の監督をしてキャリアを重ねて、TVシリーズの「glee/グリー」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」などで監督を務めているようです。
今回の演出は飽きさせない工夫をしながらも、ポイントではじっくりと演技をみせてくれるというとてもバランスの取れたものだったと思います。
今後の監督情報は無いですが、きっと監督をすると思います。楽しみしています。
トーマス・マン(グレッグ役)について
グレッグ役を演じたのは1991年生まれのアメリカの若手俳優トーマス・マン。
弱々しく軟弱で未熟な10代の青年をすごく自然に演じていました。
2017年公開の「コング:スカル・アイランド」に出演しているので、今後活躍が予想される俳優です。
オリヴィア・クック(レイチェル役)について
レイチェル役を演じたのは1993年生まれのイングランドの若手女優オリヴィア・クック。彼女は今後注目の女優のようです。
こちらで詳しく紹介されていました。
今回の演技はとてもかわいいかったです。それでいて上手いのだから将来が楽しみな女優です。
病気なのにどこか他人事のように話すところや後半で病気が進行していくところなんてすごく引き付けられました。
素直になれない年齢を見事に表現!
この映画を観ていて、10代の頃の気持ちがちょっと蘇ってきました。
青春映画を幾つもみていますが、これ程みずみずしく蘇ってきたのは初めてかもしれません。
周りの事ばかり気にして、本当の気持ちをふざけた言葉で隠してしまうところなんて共感できます。
ただ客観的に映画で見るとすごくもどかしいですね。モタモタしている感じがするのです。きっと歳を取ってしまったからでしょう。
それでも後半になるにつれて、状況が悪化してくると少しづつ本当の表情を見せてくれます。これがまた良いのです。
そして、ラストのレイチェルの部屋に残された物が彼女の心情を表しているようで、すごく印象的でした。
映画名作へのオマージュ
劇中で主人公のグレッグたちが名作をパロディして自主映画を作っているのですが、いろんな映画をおかしくパロディしているので、名作映画ファンは楽しめると思いますよ。
私は勉強不足の為、元ネタがあまりわからなかったですが。
こんな人にオススメ
是非とも10代の人にオススメしたい映画です。そして感想文でも書いてほしいですね。この夏オススメの1本です。
20代以降の人も自分の青春時代を思い出すこと間違いないのでオススメです。
カップルで見るといいかもしれないですよ。
まとめ
観終わって、映画の事を思い出すとじわりじわりと感動してくるタイプの映画です。
この夏あまり外に出たくない人は是非レンタルして部屋で観て下さい。
では、またどこかで。
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