未知の新粒子はなかった

欧州合同原子核研究所が解析

画像加速器LHCの検出器(CERN提供) 【シカゴ共同】宇宙を構成する未知の新粒子が存在する可能性を示すデータが得られたことから、確認作業を進めていた欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)は5日、新粒子はほぼ存在しないとする解析結果を米シカゴで開催中の国際会議で発表した。「新粒子らしい信号はたまたま現れただけ」と判断した。

 CERNは2012年に加速器LHCで、万物に重さを与えるヒッグス粒子を発見。今回はそれに続く「世紀の発見」の期待が高まったが、ひとまずおあずけとなった。しかし今回蓄積した大量のデータは将来の新粒子探しに活用でき、チームはさらに実験を進める。

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