こんにちは、NAEです。
上司同士のスタイルや意見の違い、不仲その他で仕事の方針が右往左往し、下の人間が振り回されてしまうなんてバカげてますよね。
そんな状態を打開する定石は「さらに上の人に判断を仰ぐ」だと思うんですが、それが現実的には無理な時はどうすればいいのか?
今回はそんなお話。
上司同士が不仲ならさらに上の人に直訴するのが定石
定石が、上司たちよりさらい上の人に直訴するというものです。
上司たちをさらにスーパーバイズする立場のため、言動を含めて諌めてもらうことができます。
この定石については人事コンサルタントの曽和利光さんもこちらの記事で紹介しているのですが・・・。
現実的に無理なときもある
上の人ほど時間を取り辛いもの。引き起こした悶着をすぐにでも解決しないと仕事にクリティカルな影響が出てしまうシチュエーションでは、定石による解決が非現実的である場合があります。
たとえば、こんな状況。
- 明日の昼までにクライアント報告用のプレゼン資料を準備しなければならない
- しかしプレゼンのストーリーや骨子のレベルで上司同士の意見が全く擦り合わない
- すでに夕方、悶着が収まる様子はなく、上の人は夜まで会議詰めで連絡がつかない
上の人に解決してもらうようすぐさまアラートを上げたとしても、これでは望みは薄いですね。
こんな状況で、ぼくたちはどう振る舞えばいいのでしょうか。
上司同士の意見対立の打開策
部下である自分が上司に対して影響をおよぼす言動を行う。
この時点で、多少のハレーションは覚悟する必要があります。
どうせハレーションを起こすなら思い切っていろいろやってみませんか?
以下、いずれも多少刺激が強いものとなっておりますので、実践させる際は心してかかってくださいませ。
本質的に正しいそもそも論で上から殴る
1つ目は、自分が上司らよりも上の人の視点を持ち、より本質に近い意見で諌める、という方法です。
たとえば、
「君たち些細な事で言い争いしているけどさ、今回の重要なポイントはココなんだから、ふたりとも間違っているんです。」
「ぼくたちが本当に進むべき方向はこっちだし、考えるべきことはこれなんですよ。そもそも。」
・・・という感じ。
超上から目線で「君たちのやってること、意味ないから」と言い切る。
キャラが立っていないと難しかったり、言うことが的を得ていなかったら返り討ちにあいますので、そこだけはご注意を。
両者の折衷案で横から殴る
2つ目は、二人の意見両方を取り入れた折衷案を作り上げて沈静化を図る、という方法。
たとえば、
「Aさんの意見は業務部門の視点、Bさんの意見はシステム部門の視点ですよね。」
「両方あわせて間を探るとこういう全体像になるんじゃないですか?」
というように、両者の意見や論旨を整理してあげた上でそれらを反映したものを作ってしまいます。
目線をあわせて仕切るけど、ちゃんと二人の意見も聞いてあげる。’
これも生意気言うな案件になりえますが、正しければいいんです正しければ。
課題エスカレーションで下から殴る
3つ目は少し視点が自分に移ります。二人の悶着を直近の進捗阻害要因=課題として二人にエスカレーションしてしまう、という方法です。
たとえば、
「すみません、資料作成のタスクが時間通りに終わらない可能性が高くなりました。リスクではなく、課題として扱うべきものと思います。対応期限は10分後です。」
「原因は、お二人の意見が擦り合わないことです。解決方針について相談したいので、時間をください。」
と、涼しい顔して二人に言ってしまいます。
課題やリスクについて、可能な範囲での解決方針とともに上司に報告し、必要に応じて判断を仰ぐ、という動きは本来は良い動き方のはず。
ならそれを愚直に実践すればいいじゃないですか。
結論が出るまで無視しつつ心の中で殴る
4つ目は比較的おとなしい手段です。方針が決まらず自分が手を動かせない(動かしても意味が無い)状況が続くのであれば、無視して他の仕事をしましょう。
そしてもしやることがなければ、そしてすぐに決まる様子がなければ、一言言って帰ってしまうのもアリです。そこに残っている意味はありません。帰りましょう。帰宅です。
方針を決めるのが上司たちの仕事だと割り切る。待ち時間で自分が残業するなんて無駄無駄無駄。
解の一つではありますが、割り切りすぎな感じもしますし、自分の成長を妨げるマインドですし、心象は最悪なので、そこは覚悟しておく必要があります。
殴らずに飲みに誘う
最後に、いっそのこと飲みに誘ってみてはいかがでしょうか。
冒頭で紹介した記事でも言っている通り、お酒にはコミュニケーションを円滑にする効果があります。
「こいつの意見、こんな思いがあったのか・・・」と、裏まで理解できればわかりあえる可能性があります。
もちろん紛糾する可能性も。
まとめ:振り回されるな、殴れ
というわけで、上司同士の不仲が原因で自分の仕事が進まないならキレてもいいんじゃないのというお話でした。
いろいろな殴り方があると思いますので、ぜひ二人にお似合いの方法で殴ってみてください。
多少なりとも嫌われるのを覚悟であえて殴ってみる勇気も時には必要ですよ。
今回は以上です。