オバマ大統領支持率５４％　政権２期目で最高

　【ワシントン西田進一郎】米ＣＮＮテレビは４日、オバマ大統領の支持率（７月末時点）が政権２期目では最高の５４％を記録したとの世論調査結果を発表した。「２期目で残り任期が半年」という時点での支持率を過去の大統領と比べると、１９８８年のレーガン大統領（共和党）や２０００年のクリントン大統領（民主党）に匹敵する高水準という。

　オバマ氏の支持率は、１２年大統領選で再選を果たし、２期目に入る直前の１３年１月調査で５５％を記録したが、その後はじわじわと低下し、同年６月以降は４１〜４５％で長らく低迷した。しかし、米国経済が全体的に堅調であることや移民制度改革への取り組み、キューバとの国交正常化交渉などを背景に１４年冬から緩やかな上昇基調に転じた。

　今回の調査は民主党全国大会の直後に行われたもので、大会前より４ポイント上昇した。特に４５歳未満の支持率は６８％に達し、４５歳以上の４２％を大きく上回った。男女別では女性、居住地では都市部、学歴では大学卒業の層で支持率が高かった。

　ただ、オバマ氏の支持率回復が１１月の大統領選に臨む民主党のヒラリー・クリントン前国務長官の後押しになるかどうかは不透明だ。同じ高支持率だった大統領でも、レーガン氏はジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ氏に大統領職を引き継いだが、クリントン大統領はゴア氏に引き継ぐことができず、共和党のジョージ・Ｗ・ブッシュ氏が就任した。